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Remarks

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「Annihilation Of Races」 2011
スペインのワンマンブルータルデスメタルバンド Thirst Of Revenge の2ndアルバム。
Carlos Mejiasと言う筋肉モリモリのオッサンが一人でやっているバンド。この手のおひとりさまバンドでは近年だとアメリカのPutrid Pileなんぞが有名であり、ドラムが打ち込みににも関わらずフルバンドの演奏にも劣らぬ迫力のサウンドに驚かされた。さて、このバンドもまたドラムは打ち込みだが、オカズの入れ方など人間ドラムの質感をよく再現しており、聴き始めて数分もすれば打ち込みだという事などどうでもよくなってしまう。マシンの強みを最大限に生かした高速ブラストまみれの楽曲は圧巻。一方ギターのフレーズはバイオレンスでカオティックながら若干のクサさがあり、この辺りはやはりスパニッシュの血なのかな。あとベースがとてもスペーシーに響いており、グワッと全体を包み込む様な感じが良い。ワンマンバンドと括ってしまうのも憚れる完成度の高さ。御一聴あれ。

「Annihilation Of Races」

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「First Punishment」 2010
ドイツのメロディックデスメタルバンド Punish My Heaven の1stアルバム。
DTの名曲と同じバンド名と言う事で勝手に色々期待して聴いたのですが、そうですね、感触としてはオーソドックスなメロデスサウンドを今風のヘヴィネスさやハードコア風味によってお色直しした様な音か。タイトな演奏で突き進みつつもギターフレーズは流麗で華があり、①や④辺りではなかなか強力な泣きを聴かせてくれる。メロデスにこの直線的なヴォーカルスタイルはどうも許せないのだが、メロディに魅力があるのでスルーし切れない。悪くないと思います。

「Becoming The Legend」

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「Aus jenen Tagen」 2011
ドイツのヴァイキングブラックメタルバンド Thorondir の2ndアルバム。
メロディアスで極めて分かり易い土着フレーズを恥ずかしげも無く奏でてつつ疾走するスタイル。喚き散らすヴォーカルとたまに激しくなるドラムを除けばブラックっぽさは皆無。むしろメロデスやクサメロスピの領域に入っている。アコーディオンなどを模したキーボードの使用頻度も高く、とても聴き易い。ただし曲にはやや詰めの甘さがあり、またこのあまりの単純さと言うか一本調子具合は失笑を買ってしまうかもしれない。クサメロ好きや Equilibrium 辺りが好きな人は大歓迎だとは思うが個人的にはイマイチ。⑪辺りで聴かせるシンフォニックな荘厳さは良いと思うけど。

「Bündnis」


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「夢みる力」 2011

日本のシンガーソングライター谷山浩子の37th(!!)アルバム。

11月のソロライブに参加予定なので楽しみにしているのですが、一方で新作の発売を全然チェックしてなかったとんまです。それはさておき、前作「タマで弾き語り」がピアノアレンジ主体のシンプルな作品だったのに対し、今作は全体的にスペーシーでキラキラとした華やかなアレンジやヴォイスのミクスチャー処理などのギミックを用いている。スラップベースがおしゃれ。では歌詞の方はどうかと言うと、一見過去と未来、或いは宇宙の彼方を旅しているかの様な壮大な内容であっても、その中心には実はごくシンプルな主題が納められているものが多い。「おうちでかくれんぼ」とか相変わらずヘンテコな曲もあるんですが、それら全部ひっくるめて谷山さんの世界なんだなぁ。全体的に陽性の雰囲気がある中で、「KARA-KURI-DOLL」の様な曲をしれっと入れてくる辺り、やっぱりブレない。「初恋の頃」は「コクリコ坂から」に提供した曲ですね。「さよならDINO」、「夢みる力」、「きみのともだち」辺りが好きです。

来年にはデビュー40周年を迎える谷山さん。留まるところを知らぬその独創性をこれからも発揮していってくれる事だろう。

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「Aggressive World Dynasty」 2011
インドのスラッシュデスバンド Undying Inc の2ndアルバム。
IT大国として名を馳せる一方で未だに事実上のカースト制度が残るお国柄。近代的なオフィスビルでパワポ掲げてプレゼンに勤しむスマートなリーマン、しかし街中に視線を落とせば一生ゴミ拾いせにゃならん人や脚の無い苦行者が這いつくばって生活している不思議な場所ですが、さて、このアルバムからはそんなモノ微塵も感じ取れましぇん。カッチリと洗練されたテクニカルなモダンスラッシュデスでございます。ヴォーカルも迫力ある絶叫をかましており、楽曲、プロダクション共に欧州のバンドと全く遜色無い完成度。うーん、しかしそれ以上のアピールが見当たらない。個人的にはもう少しエキゾチックな音を期待したいのだが、本人達はマジメにイカすスラッシュデスを作りたいのだろうからねぇ。好事家には需要のある作品だと思うが。

「Breeding Gods」