
「Weltenende」 2010
カナダのブラックメタルバンド A Winter Lost のアルバム。
ブリザードの如き凍える叙情を奏でる悲哀に満ちた作品。ギターは吹雪担当と言った感じで、メロディを引っ張るのはキーボード(キーボーディストが不在だが)。女性ヴォーカルによる病んだ喚き声はかなり絶望的だが、メンバーの様子はそれほど暗くはない。
1.「Der Schrei」
メインフレーズは荘厳な雰囲気。雪山の厳しさをそのまま音にした感じ。
2.「Weltenende」
悲しげな旋律が延々と奏でられる中、中盤で入るクリーンギターと女性コーラスパートは一種の救済のよう。
3.「Aus Der Welt」
アコースティックギターとコーラスを随所に織り交ぜ、寒々しくも神秘的な美しさのある音像に出来上がっている。
4.「Der Träumende」
物静かな冒頭のアコギパートから一転、全てのパートが一体となって遣り場の無い感情を吐露するかの様に迫って来る。
5.「Der Sturm」
抑えきれない悲しみを爆発させる前半、転じてアコギをバックに粛々と女性ヴォーカルが歌い上げる後半のコントラストが印象的。
6.「Lied」
悲哀だけでなく若干の禍々しさも感じられる短いナンバー。
雰囲気モノのブラックとしてはまずまずの出来栄え。寒々しい世界観に浸ろう。
「Der Schrei」



