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Remarks

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「Slautghtersun (Crown Of The Triarchy)」 1997
スウェーデンのデスブラックバンド Dawn の2ndアルバム。
DissectionやDark Funeral、Falconer、あとMörk Gryning等々、今ではよく名の知れたバンドのなんかもう色々な人たちが数多く籍を置いていたとあって、ある種の伝説と化しているバンド。中身も非常に上質な叙情が詰め込まれたメロディックデスブラックとなっております。1stの時点で既に大作志向だったわけですが、この作品でも10分越えの長い曲ばかりでなかなか気軽に聴けません。しかしグダグダ感など一切無く、しっかり聴かせる良曲が揃っている。

1.「The Knell and the World」
 のっけから胸に来る叙情ギターがブラスト嵐と共に押し寄せてくる。寄せてはかえす波の如し。9分と言う長さもこの哀感に浸っていると短いとさえ思える。
2.「Falcula」 Good!
 いきなり2分以上に渡りブラストしっぱなし。1:40辺りから現れるフレーズがなんとも悲壮的でタマラン。緩急巧みに繰り出される激情のメロディの数々に居ても立っても居られない。
3.「To Archieve The Ancestral Powers」
 暗く重苦しい叙情を乗せた短いインストナンバー。
4.「Ride The Wings Of Pestilence」 Very Good!!
 この曲のメインフレーズは、もうどうにかなってしまいそう。しつこいまでに聴き手の情感に訴えかけてくるこのメランコリー。6:54~のクリーンギターによるリフがまた強烈な悲哀を湛えている。終盤にさらに追い打ちを掛けられて、これはもう死ぬ。
5.「The Aphelion Deserts」
 冒頭はブラストで進行。1:50辺りから出てくるフレーズが良いな。スラッシュビートが頻出したり、全体的に攻撃的な印象。
6.「Stalker's Blessing」
 4曲目と少し似ているメインフレーズを持つが、こちらは全体的にゆったりした曲調。と思ったら終盤は激烈ブラストパートがやって来る。
7.「Malediction Murder」
 叙情性と不穏な空気を行き来しながら激しく進行。途中途中で現れるクリーンギターが曲を引き締める。

古い作品ですが、この悲哀、聴く価値は大いにあります。再発盤が出ているはずなので見かけたらぜひ。

「Ride The Wings Of Pestilence」
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「In Putrescence」 2010
スウェーデンのデスメタルバンド Stench のアルバム。
オールドスクールスウェディッシュデスの魂を受け継ぐ新人が登場!ヴィーンとしたギターサウンドも高らかに猪突猛進!コレだ!コレだよ!全体的にキャッチーで大いにノれますぜ。

1.「The Blackness」 Good!
 B級ホラーテイストのコロコロベリベリしたリフで疾走。このストレートな具合がやっぱり一番しっくり来るなぁ。
2.「Face of Death」
 矢継ぎ早です。適度にブラストを織り交ぜ、ガチャガチャガチャガチャとにかく突っ走る。
3.「Ghosts」
 おどろおどろしくもちょっとメロディック。引き際の不気味さがなかなか。
4.「Breath of the Rottenness」 Very Good!!
 怒涛の出だしの勢いもそのままにバスドラドコドコ駆け抜ける!ぐはっ!こりゃタマラン!!中盤のメタリックな展開も熱いぜ。
5.「The Fire」 Good!
 まさに曲名通り。烈火の如く畳み掛ける展開の嵐!地獄に堕ちろ!
6.「Crimson Hills」
 ヘドバンチューン。わざとらしいまでにダークな旋律の饗宴に酔え。
7.「Drenched in the Light」
 少し長めの曲。どこが聴き所って言うわけでも無いんだが、まあダレはしない。
8.「The ones who Rot」 Good!
 今作最大のテンションで攻める怒涛の特攻ナンバー!炸裂する怒りの速射砲!お疲れ様でした。

良いねこのテンションの高さ!最近スウェディッシュデスから遠ざかっていたからちょっと燃えてしまったよ。どんどんやって頂きたい。

「The Blackness」
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「Legacy Of The Ancients」 2010
カリフォルニア州のデスグラインドバンド Pathology の4thアルバム。
ドスンバスンと厚い殻に覆われた様な音圧ある演奏で聴かせるデスグラインド。
スラッシュビートで猛然と疾走するパートからブラストビートに雪崩れ込んで、デスメタリックなリフがボンボコ言わすミドルパートに洒落込むと言うのが常套手段。いずれの部分にしろとにかく「硬そう」と言う印象を受ける。ヴォーカルは地の底から轟く様なディープなグロウルヴォイス。
ギターリフの出来が良く、ハラハラさせる切迫感と胃モタレする重々しさを持ちながら、尚且つキャッチーで聴き易いと言う、幅広いリスナーを取り込める高品質な作品に仕上がっている。
頭から汚物に突っ込んでいる様な手遅れ状態のマニアには毒が足りないかもしれないが、この手の初心者が鼻を近づけるための橋渡しとして丁度良いと思う。

「Among Giants」

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「Carbon Black」 2009
オーストリアのスラッシュデスバンド Mandatory のアルバム。
スラッシュとしてのドライブ感や素早い展開を持ちつつも、基本的にメロディアスに仕上げられた耳当たりの良い作品。シンセやクリーンヴォイスの導入など、あまり型に捉われずカッコイイものを作ろうと言うメンバーの意思が感じられる。

1.「Master Reanimation」
 陽性のメロディとエキゾチックなニュアンスを持つイントロナンバー。
2.「Universus God」
 メロディアスなギターと物憂げなクリーンヴォイスを擁するサビがなかなか良い。
3.「Autumnized」 Good!
 如何にもな曲名の通り、全編に渡って湿っぽい憂いを漂わせるミドルナンバー。ほぼメロデス。
4.「Death Avenue」 Very Good!!
 良いね良いね!昂揚感を煽るリフが堪りません。チラチラと姿を見せては消える流麗なシンセもニクイぞ。遊園地みたいな感覚。
5.「Mainstream Messiah」
 ここに来てようやくBPM高めの曲。メロデス的なツインギターの重ねや哀愁漂うクリーンヴォイスを聴かせてくれる。
6.「Architect」
 ピロピロしたギターワークと重厚なサビが聴き所。
7.「Seven」
 2:50~から疾走し始めたところで耳が反応。クサいギターソロが炸裂。
8.「1000 words」 Very Good!!
 おおお!!憂いのある流麗なギターワークが冴え渡る疾走曲。サビのスケール感なんて、実際このアルバムにそこまで期待などしちゃいなかった。嬉しい誤算だぜ。
9.「Engines of Oppression」
 ドライブ感抜群の疾走ナンバー。なかなかの盛り上がり。
10.「Misleading」
 疾走続きで嬉しゅうございます。手堅くまとめた一番スラッシュらしい曲。終盤30秒程の突き抜け具合が良いな。
11.「Majestic 12 V.09」
 シニカルなリフを引っ提げつつも、チョコチョコとツインギターのフックが耳を唸らせる。

あまり期待もせずに聴いたら意外と聴き所多しで嬉しい限り。やや Death などの影響を感じさせる部分もあるので今後はその辺の追求も楽しみだ。

「Death Avenue」
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「What Silence Hides」 2011
スイスのメロデスバンド Dreamshade の1stアルバム。
先日フルアルバム発売となり早速入手。内容的にはEPと変わりないクサメロでキラキラの高品質メロデスである。EPでちょっと気になった音の軽さも改善された上(依然聴き易い事に変わりはないが)、個々の曲のフックとなる部分がよりはっきりした印象だ。

1.「What Silence Hides」 Good!
 力強く蹴り出す冒頭に続き、このバンドらしい流麗なメインフレーズ。ギターとキーボードが織りなす軽やかな掛け合い。ヴォーカルも結構攻撃的になった。
2.「As Serenity Falls」 Very Good!!
 来たぞ必殺ナンバー!オーソドックスなイエテボリメロデスが最良の形で彩られた疾走曲。この澄んだ透明感を聴け!
3.「Revive In Me」
 このバンドの良いところは、キーボードが余計な出しゃばりをしていない点だろう。ギターだけでもしっかりと美しい旋律が出来上がっている。
4.「Wide Awake」 Very Good!!
 これも素晴らしい疾走曲。どこがじゃなくてどこもかしこも良いメロディで埋め尽くされている。
5.「Eternal」 Very Good!!
 冒頭のスペーシーでデジタリックなニュアンスは新たな試み。lowグロウルが轟くデスメタルパートと天界を行く壮麗なサビとのすさまじいコントラスト。このカタルシスに酔え。
6.「Miles Away」
 青空を背にしっかりと大地を踏みしめ歩く様な曲調。中盤ではクリーンヴォイスを導入。
7.「Only Memories Remain」
 優美な中に、気だるさを漂わせる普通声がメランコリックと言うスパイスをひとつまみ加えている。
8.「DeGeneration」
 全体的にはやや地味な印象だが、2:20~2:45にかけてのギターソロは圧倒的。どこまで行くのかと思った。
9.「Erased By Time」 Very Good!!
 この曲はおいしい。慌しい展開と、ことごとくメロデス聴きをニヤニヤさせるフックの数々。華麗に彩られたメロデスらしいメロデス。
10.「Open Wounds」
 最後も気張らず聴けるナンバーでまとめる辺りメンバーは良く分かっている。キーボードの引きも鮮やかにアルバムは幕を閉じる。

期待通りの完成度で大満足。美麗系メロデスの決定版。しかし一作目でこれだけのモノを作ってしまうとこれをどう超えるかがバンドの課題となりそうだ。同一路線でさらに高みを目指すか、はたまた全くの路線変更と行くか。大きな期待と少しの不安を抱えつつ今後の活動を見守って行こうと思う。

「Wide Awake」