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Remarks

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「Abused With Gods Blessing」 2010
ドイツのブルータルデスメタルバンド Defloration の4thアルバム。
背教的なジャケットがソソります。中身は典型的なブルータルデスと言ったところで、重々しいブラストビートを繰り出しながら、どてっ腹を抉るヴァイオレンスなリフと電ノコトレモロでコロシに来るサウンド。曲作りの巧さがあり、ダレる場所が無く、荒々しい切り返しから猛然と疾走する展開などはストレートにカッコイイ。たまに奏でるギターソロは結構メロディアスである。

ヴォーカルは極悪低音グロウルタイプで、時折首を絞めたニワトリの様なスクリームを発する。演奏にはキレがあり、轟音っぷりとカタマリ感はなかなかのもの。

新鮮味などは何も無いが、確実なクオリティでまずまずの聴き応えを提供してくれる。

「Mr. Finster」

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Daemonicus Awakening」 2009
ポルトガルのメロディックデスメタルバンド The Spektrum の1stアルバム。
イントロのシンフォニックさでそっち方面を期待してしまうが、キーボードはあくまでバックグラウンドなプレイが中心であり、実際はギター主体のメランコリックなメロデスサウンドである。

基本はミドルテンポでデスメタリックなアグレッションはほとんど無いが、代わりにツーバス連打が多用される。割とヘヴィなつくりだが、日本人の感覚にも通じる泣きまくりのクサメロや扇情的なトレモロが充実しており、耳当たりはとても良い。時折聴かせるキーボードメインのフレーズも優美さがあって良いと思うので、ギターサウンドとの融合をもっと積極的に果たせればさらに高みへと行けそうだ。

ヴォーカルはややブラックっぽさの入ったvomitヴォイスで、時に不釣り合いな程凶暴であり、楽曲のブルータル面を担っている。

メロディ重視のメロデスとしてはなかなかの作品。既に2ndも発売されている様なのでその内入手するかもしれない。

Pickup Tracks !!
3.「Embracing The Dark」
 メロウな主題と、それに続く積み重ねる様なリフが印象的。2:51~のギターソロの後半がなかなかグッと来ますぜ。
10.「Eternal Fear」
 民族色のある壮大なストリングスサウンドが圧巻。今まで抑えに抑えてきたとしか思えないこのヤマ場っぷり。一番オイシイ所は最後まで取っておく主義らしい。この曲のおかげで私の評価はグッと上昇しました。

「Eternal Fear」

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「Infected」 2011
スウェーデンのヘヴィメタルバンド Hammerfall の8thアルバム。
Joacim Cansの味のあるヴォーカルと、胡散臭い程分かり易くキャッチーな正統派ヘヴィメタルサウンドで欧州において今尚高い人気を誇るバンドである、と言うのは別に書かなくても知っていると思う。批判も色々あるが私は結構好きなバンドだ。

さて、今回の新作だが、聴いてまず気付くのは今までになく音が太く重たくなっていること。特にスネアの一音一音がドスンドスンとやたら脳髄に響くのだよ。そんな、何やら物々しい雰囲気の中始まる1曲目「Patient Zero」は、このバンドが今まであまり見せなかったダークな面と意表を突く展開が配された新境地であり問題作(と、言う程でも無いが…)。
この曲に留まらず、前半は全体的に重々しくどこかネガティブな調子の曲が多く、スカッと楽しめないのはどんなもんだろうかと少々首を捻り気味。大体そう言うのはJoacimの線の細いヴォーカルに合わない合わない。シングルカットされた「One More Time」もイマイチパッとしないし、新路線を開拓しようとしてやりきれていない半端感が何だか悲しい。
結局後半になるにつれいつもの Hammerfall に戻って行っており、「Let's Get It On」のコーラスワークなどを聴くとコレだよコレとやっと昂揚感が…って10曲目ですぜ。

とは言え、5曲目「Send Me A Sign」ではJoacimのヴォーカリストとしての成長を感じるし、サビで転調する「The Outlaw」、かつての彼らを感じさせる「Dia De Los Muertos」などの疾走曲はまずまずの出来栄え。クラシカルな質感とケルトっぽさ、二段構えのサビがミソなラストナンバー「Redemption」もなかなかです。なんだこうして見ると割と粒が揃ってるんじゃん?

その後二度三度と聴いて行くと先入観その他もろもろが解けていったせいか、結局いつもとあんまり変わらないアルバムだなぁと言う評価に落ち着いた。個人的にはこのバンドには拳を振り上げたくなるバカ正直なヘヴィメタルであって欲しいので、特別な変化は求めないし、守りに入って全然オッケー。とまぁ色々書いてしまったが、ファンは買っておいて良いでしょう。

「Patient Zero」

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「Alone In The End」 2011
エストニアのメロディックデスメタルバンド Ceremonial Perfection のアルバム。
ヘドバンさせたがりなゆるいリズムや普通声を交えた分かり易いサビの大合唱、チルボドばりにキラキラしているキーボードなど、メンバー自体が若いから当然と言えば当然だが、キッズ受けしそうな楽しい作品であることには違い無い。ギターのフレーズはなかなか扇情的で良いものがあるし、テクニカルな側面も持ち合わせている。
こう言ったバンドの節操の無さがシーンを盛り上げる一端を担っている事は間違いないし、ジャンルがまた新たに切り開かれていく取っ掛かりにもなり得るのは十分承知だ。だから私も懲りずにこうしてこの手の作品を購入しているのだが、ただなぁ…もっとこう、シンプルであって良いと思うのだよ。ストレートに突き刺さって来る奴が欲しいのだよ。初期衝動だとか慟哭だとかって言うメロデス本来の魅力を体現出来るバンドが最近トンと出て来ないと言う点で、今のシーンは非常にもどかしい。てか周囲のバンドが軒並みそんなのばっかじゃそうなるのも当然なのだが。
文句ばっかでごめんね

「Asymmetry」



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「Thanatopsis」 2010
テキサス州のデスブラックバンド Vex のアルバム。
メリケンブラック独特の佇まいと言うか、偏見臭いもの言いだけど、南部のどことなく閉鎖的で岩と草っぽいゴロッとした質感が特徴的。現代的とかスマートとかって言葉とはまるで無縁な野暮ったさがある。一曲が割と長めの作風だが、力押しに頼ることなく、カビ臭い荒んだギターフレーズや投げやりな叙情を織り交ぜつつ進行する展開はなかなか味わい深い。

ヴォーカルは高めの喚き声。音質は閉塞感のある籠ったものだが、演奏自体は太くて轟音である。

メリケンブラックが西欧ブラックに劣るかと言えばそんなこたぁ無い。こう言う粗っぽく大味な作品はツボです。機会が有ればぜひ。

Pickup Tracks !!
5.「Erosion」
 冒頭こそブラストするものの、全体的にはゆったりめ。2:10辺りからのフレーズが好きです。後半の鬱で泣いているソロも良いです。
6.「Era Of Delusion」
 アグレッションと叙情性のバランスが取れた良曲。アルバム中一番テンションが高いです。

7.「The Past Is Frozen」
 ペイガンっぽい荒涼とした叙情性が全編で耳を惹きます。8分越えの大曲ですが、躍動感があり長さを感じさせない。

「The Past Is Frozen」