愛知県は豊田市にある工務店でピーチライナーの現物が展示されていると聞いて、先日名古屋へ行く用事が有ったので途中下車して覗いてきました。
(ピーチライナーについてはコチラ)ピーチライナー跡地わず | ワタシノブログ (ameblo.jp)
世界のトヨタのお膝元だけあって、基本的に周辺はクルマ社会です。知立(ちりゅう)駅からコミュニティバスに揺られて約40分、バス停からは10分弱歩き現地に辿り着きました。
こちらの代表取締役がピーチライナーの開業に携わっていた経緯もあり、廃線後に買い取って敷地内に保管しているとの事です。

技術屋の粋というものなのでしょうか、廃線から17年が経っているとは思えぬ保存状態の良さに驚きました。
展示物へはいつでも自由に入退場出来て、入場料は無料です。


当時のパンフレットや文献なども、ご自由にお読み下さいと景気良く置かれていました。

車両を見るに最前列は前方眺望が良さそうですが、車体がコンパクトなので(そういう日も少なかったと思いますが)混雑時には大変そうです。


運転席も非常にコンパクトで、80km/hまでしか出せないような仕様になっていました。

桃花台新交通(ピーチライナーの運営会社)の制服も展示されていて、社章のワッペンまで付いていました。

ピーチライナーのピーチくんも、少し劣化しているように見えましたがまだ健在です。
もし今の時代まで生きていたら、ゆるキャラグランプリとかで結構良い所まで行っていたかもしれません。


車内広告で廃線後のバス路線の案内を出すのも、何とも言えない皮肉です。

(話を聞くに可能性は低そうですが)もし高蔵寺まで延伸して、高蔵寺・桃花台と2つのニュータウンのアシになっていたら、今の時代にどんな形で残っていたでしょうか?
思いを巡らせながら車両の内外を見渡し写真を撮って、置かれている資料に目を通りてちょうど1時間位でした。
コミュニティバスが1時間に1本位しかないので滞在時間もそれに合わせないといけないのですが、奇跡の鉄道遺産を見て色々と勉強させて頂きました。
ただこの付近はあの多治見からも遠くなく夏場は物凄く暑いですので、水分補給や暑さ対策はしっかり取っておいた方が良いと思います。

おしまい(注:記事は全て2023年8月現在の情報になります)。