愛知県には個性的な電車が多いと聞いていましたが、先月名古屋へ行く機会が有りましたので色々と乗ってきました。
①城北線
中央本線の勝川(かちがわ)駅から名古屋の隣枇杷島(びわじま)駅を結ぶ、JR東海の子会社東海交通事業の路線です。
1両編成の気動車ですが、路線は超高架でレールは新幹線のお古を使っているらしいです。
高規格な路線と旧世代的な車両が、見事にミスマッチしていました(笑)。
枇杷島駅はJR東海の駅と隣接していましたが、勝川駅では乗り換えるために7,8分歩きます(笑)。
また子会社なのにICカードを使えない事も不自由でした。
一体何故そんなに事になっているのかと思いましたが、鉄建公団(当時)が作った施設に対してリース料を払い、設備を改良すると料金が跳ね上がるから手を付けないという「大人の事情」があるそうです。
ただその期限は2032年までらしく、それ以降はJR東海が利便性を向上させる可能性があるそうです。
実際JR東海の勝川駅にも、城北線を受け入れられそうなスペースが出来ていました。
なお城北線の運行本数は、日中は1時間に1,2本と非常に少ないです。勝川~枇杷島間はJR東海で行った方が安くて現実的かもしれません。
②ゆとりーとライン
バンテリンドームの近くにある大曽根から、日本三大ニュータウンの一つ高蔵寺までを結んでいます。
大曽根から途中までは高架の専用区間で、途中一般道に下りると一般道を通って高蔵寺まで運行しています。
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大曽根の高架のバスターミナルで待っていると、普通の路線バスのような車両がやって来ました。車内も普通にバスでした(笑)。
高架上の専用区間を走行してそれに対応するガードレールも付いているので、見た目はバスでも高架上では電車扱いになるそうです。
この区間も中央本線の方が速いし安いですが、特に地上区間のバス停は鉄道空白地帯ですので一定の需要は有るようです。
ただ地上区間では交通状況の影響を受けます。私が乗った時には予定到着時刻よりも3,4分遅れました。
終点の高蔵寺側は高架ではなく、バスロータリーのバス停の中に収まっていました。
③東部丘陵線(リニモ)
市営地下鉄東山線の藤が丘から愛知環状鉄道の八草までを結んでいます。
東山線の延伸ではないのは、愛知県東部は坂道が多い地形で万博開催に合わせて新交通システムを導入したかったからだそうです。
沿線では愛・地球博の記念公園が有名で、ココが一番乗降者が多かったように見えました。
日本初の浮上式鉄道で電車にしては静音です。ミニリニアみたいな感じの乗り心地が独特でした。沿線が高架か地下で無人運転で、窓が異様に大きいので眺望が良いです。
リニモは日中でも7,8分おきに来てくれるので、郊外都市を結ぶ路線にしては本数も多く利用しやすかったです。
その他にも旧桃花台線ことピーチライナーの跡地を、桃花台循環バスのピーチバスに乗りながら見てきましたがそれは次回にしたいと思います。
おしまい。