ダイエット3日目。
この日はゆえあって、夕食はイタリアンを作った。
僕の料理のレシピは簡単なものばかりなので、
たとえば、料理初心者の女性が彼氏に作ってあげる料理として相応しいかもしれない。
■カプレーゼ
カプレーゼはトマト・モッツアレラチーズのスライスを交互に並べて、
オリーブオイル・塩・コショーを振って、バジルを散らすだけのシンプルな料理。
これを美味しく作るコツはただひとつ。
「カプレーゼには勇気を持って塩を強めに強めに振る」
これに限る。
塩は温度が低いと溶けにくく、また油にも溶けにくい。
だからカプレーゼのように冷たい素材にオイルをかけるだけの料理の場合、
非常に塩気を感じにくいのである。
だから普通の感覚で塩を振っただけだと、味が薄いカプレーゼとなってしまうのだ。
カプレーゼの場合には、たとえば目玉焼きに振ってちょうどいい加減の3倍は振ってかまわない。
まあ、「3倍」というのは量ったわけじゃなく、あくまで感覚値なのだが、
要するに、そのくらい振ってしまってかまわない、ということである。
健康に悪くないか?という指摘もあるかと思うが、
だいたいがカプレーゼなんてものは日本人が日常に食すものではなく、
なにか特別な時にいただく料理なので、
まあ、そんなときぐらい塩分を気にせず食べようぜ、と言いたい。
■海老のグリル トマトチーズソース
カプレーゼを作ると、どうしてもモッツアレラチーズが余る。
ホームパーティや4人家族の夕食といった場合ならいいが、
彼女が彼氏のために作る、なんて時には絶対に余ってしまうはず。
そんな時にはほかの料理に使ってしまおう。
1.ソース作り
まず、トマトソースを作ろう。
たまねぎみじん切り、トマトざく切り、にんにくみじん切りをオイルで炒めよう。
砂糖、塩、コショーで味をつけ、まあまあじっくり(といっても数分でいい)炒める。
本当はイタリアンの基本の手順を踏むといいのだが、まあ、そんなものはおいおい紹介しよう。
ポイントは「砂糖」だ。
野菜から甘みを出すには強火で火を通したり、じっくり火にかけたりするものだが、
強火じゃあ焦げるのが心配だし、かつ短時間で作りたいのが人情。
そこで、手っ取り早く砂糖を使う。
砂糖を使うことで料理にしっかりとしたコクが出る。小さじ1杯くらいは入れちゃっていい。
で、数分炒めて、味がまあまあ納得がいったら別の器に移しておこう。
フライパンが2個以上あって、次の海老を別のフライパンで焼ける場合には、
できたソースはそのままでかまわない。
2.海老を焼く
海老はブラックタイガーの殻付きのやつがいい。
なにがいいかというと、いつでもスーパーで買えるのがいい。
だいたい、料理のレシピで頭に来ちゃったりするのは、
めったに売ってない素材をほんのちょっと使うようなレシピだ。
僕なんかだと「エシャロット」などと書いてあったら、問答無用で「長ネギ」を使う。
めったに料理をしないから、余ったエシャロットは腐らせてしまうだけだからだ。
さて、海老はオイルをひいたフライパンで中火で焼いてしまおう。
海老に塩を振ったり、オイルににんにくのつぶしたのや、ベイリーフを入れればなおいいが、
なあに、てきとーでかまわない。海老が焼ければそれでいい。
ポイントはただひとつ。
「海老は殻のまま焼くと美味い」
ということ。
特に焼いているときの殻から立ち上る香気ときたら、
それだけでワインが1、2杯は飲めそうな気がする。
海老に火が通ったら取り出して、まあ、まな板にでも乗せておこう。
で、粗熱がとれたら殻をむく。
といってもぜひ熱々のをひーひー言いながらむいて欲しい。
それも料理の一部だと思う。
3.完成
1のソースをフライパンに戻し、2の海老も入れる。
そこにテキトーにちぎったモッツアレラチーズを入れよう。
混ぜながら火にかけ、チーズが溶けてきたらできあがりだ。
完全に溶かしてはいけない。「溶けてきたら」がポイントだ。
カプレーゼを作ったのなら当然バジルも余っているだろうから、
これもテキトーにちぎって散らして、出来上がり。
■真鯛のソテー 海鮮スープ仕立て
イタリアンというと、ちょっとした前菜・サラダを2、3品作って、
パスタを作れば、けっこうそれだけでイタリアンの夕食ができあがる。
しかし、せっかくなので、魚料理をメインにしてみよう。
パスタはイタリア料理では実はメインではなく、
前菜とメインの間に出す、つなぎみたいな料理だというのも、この際覚えておこう。
さて、魚は白身魚をさくにおろしてあるやつをテキトーに買ってこよう。
真鯛じゃなくてもいっこうに差し支えない。さくがなければ、
1匹丸ごとだろうが、ぶつ切りだろうがかまわない。
ただ、皮つきのほうが雰囲気が出ていいだろうと思う。
他の海鮮素材はさっきの海老料理の海老を2,3本拝借し、
あとはアサリなどの貝類があればベストだ。
まあ、これもテキトーでかまわない。
野菜もまたテキトーでかまわない。
今回はたまねぎ、ズッキーニ、シメジを使ったが、
なあに、冷蔵庫の中にあるものをなんでも放り込めばそれでいい。
たまねぎは細切り、ズッキーニは輪切り、シメジは小房に分けた。
1.魚を焼く
さて魚を焼こう。焼く前にはちゃんと塩・コショーを振って下味をつけておこう。
「肉・魚は焼く前に塩・コショーを振る」
これは鉄則である。
テキトー料理でも、これだけは外しちゃいけない、というツボを押さえれば、
きちんと美味しくできるのである。
一から十までやる必要はない。たったひとつかふたつのツボを押さえれば、それでいい。
オイルをひいたフライパンでさっと焼いて、取り出しておく。
さっと、といっても皮側はこんがり焦げ目がつくまで焼いて欲しい。
反対側はほんとうにさっとでいい。
最後の工程で火を通していくので、中は生でもかまわない。
2.スープを作る
スープを作る、といっても、大げさなものではない。
材料を炒めてから煮れば、おのずとそれがスープになる。
フライパンにオイルをひいて、野菜を炒めよう。
あらかじめにんにく、タカノツメ、ベイリーフなんかを弱火で炒めたうえに、
野菜を炒めればベストだが、まあ、好きなように炒めればよいだろう。
野菜に半分くらい火が通ったら、海鮮素材を入れよう。
海老は殻をむき、アサリは殻同士をこすり合わせるようにしてよく洗っておくこと。
海老、アサリなどにオイルがまわったら、水を入れて煮立てる。
水じゃなくても、白ワインで煮てもいいし、魚のアラでとった出汁を入れてもいい。
というか、白ワインと出汁で煮るのが、断然美味い。
が、素材からいい味が出るので、別に気にしないでもいいだろう。
特に貝類はいいお出汁が出るので、アサリかハマグリはぜひ用意して欲しいところだ。
なんにせよ、水分は1カップもあればいい。
で、あれば、でいいのだが、ここでオリーブを入れよう。
スーパーでビン入りや缶詰のが売っている。
ブラックやグリーンがあるが、この際あればなんでもよい。
なければないで省いてしまってかまわないが、
この料理にはオリーブの香りがたいへん合うので、ぜひやってみて欲しい。
丸ごとでも、スライスしてもいいが、種つきのをそのまま入れるのだけは避けて欲しい。
また、カプレーゼと海老の料理を作っても、まだトマトが余っているなら、
ざく切りにしたのをここで投入してもいい。
全部の料理にトマトを使ってしまうことになるが、
なあに、イタリア料理だから、という理由で堂々とトマトを入れてしまえばいい。
3.完成
アサリの口が開き始めたら、1で焼いておいた魚を戻しいれる。
メインなので真ん中に入れよう。身を崩さないようにそっと扱う。
魚を入れた後は、あまり中身をいじらすに、フライパンを揺すりながら火を通す。
フライパンを揺するのは、アサリの口が開きやすくするためである。
まあ、ただ見てるだけではヒマだから、という理由もある。
さて、すべてのアサリの口が開いたら塩・コショーで味を調えて完成である。
大皿に盛っていただきたい。
最後にイタリアンパセリを散らせば最高だが、僕の場合には袋入りで売ってる乾燥パセリを使う。
ホームパーティでもやるのなら、気分でフレッシュハーブを使ってもいいが、
たまに旦那や彼氏に作る料理なら、乾燥パセリで上々である。
ただし、必ずなにか緑色のものを散らすこと。
自分で食べる料理と誰かに食べてもらう料理はここで変わってくる。
法則として定義するなら、
「最後にパセリを散らすと、その瞬間にもてなし料理になる」
ということである。
以上、3品、いかがだろうか。
きりりと冷やした白ワインと共にいただいて欲しい。
さて、かくしてダイエット3日目が過ぎた。
現在体重:92.8kg