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| 文化・丸谷才一(作家)。文化勲章受章候補 =22日、午後、東京都内の自宅 (小野淳一撮影)(写真:産経新聞) |
小説、翻訳、エッセー、評論…と、健筆をふるって半世紀余り。日本の文学風土の変革に注いできた情熱を、受章の感慨に重ねる。
大正14年、山形県鶴岡市生まれ。東京大学で英文学を学び、教職から作家に転じた。「笹まくら」「たった一人の反乱」「女ざかり」「輝く日の宮」…。西欧文学や日本の古典の膨大な教養を後ろ盾に、知的ユーモアと俗っぽさが同居する豊穣(ほうじょう)な物語を紡ぎ、読者の心をつかんだ。「『面白い』と言われることが僕にとって最大の贈り物」。一連の著作は、日本近代文学の主流となった、深刻で陰鬱な印象を与える私小説的な伝統との闘いの歴史そのものといっていい。
「日本語を大事にするのが文学者の使命」と、国語教科書批判の論陣も張った。「政治運動はやったことがないけれど、言葉に関しては具体的に努力してきた」
大きな声と豪快な笑いも健在。今月には8年ぶりの長編小説が刊行される。「最後まで現役の作家でいたいなあ」と笑った。
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