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masterik - 新しい朝が来た!(仮)

ブログの再会。

と、いうか再出発。

タイトルはまだ考えついてないから、思いつき?!

海と空の境界線を目指すようにまっすぐに進んだ。


ふいに光る右後ろにホワイトタイガーが描かれた機影を見つけ左に舵をきる。

その瞬間、後ろの機影は視線の影に隠れ、突き抜けた雲の向こうに先行していた。


彼はぼくが中学生のときにおとづれた飛行場のフェンスの向こうの住人だった。

でも、今は同じ高さを飛びながら見えない壁のあっちとこっちでゲームを嵩じている。

ぼくらは同じ。

彼はぼくで、彼はぼくだ。


どっちが正しいなんてことはなくて、両方正しいと思いこんでいるだけだ。

その正義は力によって示される。

残ったほうが正しいのだ。

ただそれだけと思いながら、自分の消滅に恐怖を覚える。

いつだって自分が正しいって誰だって思う。


でも、彼との空の競演はまるでぼくらがすべてを共有する友達みたいに思えた。

両方いてすべてなんだって・・・


そんなことを思いながら、気づくと彼は真後ろでぼくの背中を見据えていた。

早くこんなことは終わりにしようってことだ。


そういうことか。

当て所なく走りながら、この重たい感じをそこら中にぶちまけたかった。


何時間も何日間もずっとだと思われる永遠の時間を一筋の光が見えるかもしれない希望とともにひたすら前に進んだ。

自分でもどうしようもなかった。


どうしてこんなことになったのかなんてところも考えつかず、とにかく時間を埋めるように何かをしていなければどうしようもなく深く吸い込まれていくような感じだった。


ときおり眼下に広がるダム湖の鬱屈とした色が自分を染めようと手をさしのべてくる。

行く先々の道路は引力に従うよう僕の平衡感覚に働きかけ、それが正しいことだと説き伏せようとする。

その誘惑は何か強烈にぼくの頭に突き刺さり、そうしてはいけないという生きようと感じる心が抵抗する。


今になって思いだすのは、とにかく前に進もうという気持ちだけだった。

どうにかなるなんてことさえも頭の中で浮かばなくて、ひたすら前に進むだけだった。


それでも、過去はぼくをある一時点に閉じ込めようとして、何度でも引き戻される。

遠くから誰かの声は聞こえてくるのだけれど、それが誰なのか、どこからなのかってことがぼんやりしていてわからない。

助けてって言葉がどこにも届いていない様子だった。


唯一、時間だけがいつもそばにいてくれた。

同じ間隔で淡々とつぶやきながら、ぼくがそのリズムにあわせられるように同じことを永遠と繰り返した。

かざした手のひらは、太陽にむかってこんにちわって語りかける。


すると、彼は手のひらにおさめきれない輝きを与えくれて、真っ赤な血潮を照らし出した。


人差し指と中指の先を結んだ線の向こう側には、
ゆっくりと旋回する鷹の視線を背中に浴びたうさぎが林の奥の隠れ家へ姿を消す。


なにもかもの存在が精一杯って感じで、すべてが次の可能性を求めている。


予定調和なんて今を生きるぼくたちにはわからない。
すべては通り過ぎたあとに形を表す。


ほら、みんな、ぼくの記憶を辿って今のぼくに会いに来るでしょ。