ところで「コープス・ブライド」またティム・バートンかよ。
子供の世界は感覚的。なのでアニメも見るし漫画も読む。それ以上に実体験が大切で、その時期が人の根幹にある感性を作る。文章なんて口が上手くなる程度、いわゆる反抗期=自我の自立を経てからでもまあいいでしょ。勝ち組負け組以上に人間性がまず大事、は昔はともかく今じゃ死語か。
で、その非言語的感覚、例えば夢の中で感じる臭いのような、生々しい認識の二重性を踏まえた上での仮想感覚を概念的に「クオリア」と呼び、優れた創作物=現実体験のデフォルメは、それを多く有する。子供は特に敏感で、音楽と絵画の融合物であるアニメの本来の供給物はそれではなかったか。
コープス・ブライドはロシアの民話を脚色し生まれたストップ・モーション・アニメで、一体三百万円のシリコン人形が、微妙な表情や指先の機微まで表現してくれる。慶応大学が開発した薄気味悪い顔面ロボットに死体の花嫁の爪垢飲ませてやりたい。物語はステレオタイプに準じてはいるが、惜しみのないカメラワークや細部にまで作りこまれた造形美が、むしろ研ぎ澄まされた美的感覚を主張する。
キャラクターもメリハリが利いていて個性的、骸骨チワワの動きには感動。ウチも飼ってるからわかる。あんな感じ。もっと咬むけど。ところで主人公達、ベクターはヘタレ策士だし、ビクトリアは序盤に「それほど美人でない」と言われた時点でアウトなのだが、特に「死体の花嫁」がまさに理想の女性像でこれはヤバイくらい魅力的。萌えます。
長い説明は昔ながらのミュージカル形式で楽しめるし、物語の運びも順調、あのストレートなラストは個人的に意外で、泣くタイミングを逃したが、何かあるたびに想起されそうなインパクト、もう一押しで名作間違いなしの映画。でこのもう一押しの正体を考えるに、読めてしまう展開のせいだろう。「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」は世界観自体が独創的で価値観も目的も特殊、そうは読めなかったのだが、そういう意味では(これだけ美しくても)ラブロマンスってのは難しいものだと思う。
ストップ・モーション・アニメという形式、普遍的なテーマ・イメージ、どれも子供の頃蓄えた「クオリア」を喚起してくれるとても良い作品。これはお勧めです、と。これに勝った「ウォレスとグルミット」は一体どんな作品なんだ。
どうでもいいが、しばらく映画から遠ざかるうち(それでも観てはいるが)、来週の木曜洋画劇場「スパイ・エンジェル」すら楽しみにしてる自分。確実に墜ちてます。番宣の時点でニップスター無し。いいのか。終わり。
子供の世界は感覚的。なのでアニメも見るし漫画も読む。それ以上に実体験が大切で、その時期が人の根幹にある感性を作る。文章なんて口が上手くなる程度、いわゆる反抗期=自我の自立を経てからでもまあいいでしょ。勝ち組負け組以上に人間性がまず大事、は昔はともかく今じゃ死語か。
で、その非言語的感覚、例えば夢の中で感じる臭いのような、生々しい認識の二重性を踏まえた上での仮想感覚を概念的に「クオリア」と呼び、優れた創作物=現実体験のデフォルメは、それを多く有する。子供は特に敏感で、音楽と絵画の融合物であるアニメの本来の供給物はそれではなかったか。
コープス・ブライドはロシアの民話を脚色し生まれたストップ・モーション・アニメで、一体三百万円のシリコン人形が、微妙な表情や指先の機微まで表現してくれる。慶応大学が開発した薄気味悪い顔面ロボットに死体の花嫁の爪垢飲ませてやりたい。物語はステレオタイプに準じてはいるが、惜しみのないカメラワークや細部にまで作りこまれた造形美が、むしろ研ぎ澄まされた美的感覚を主張する。
キャラクターもメリハリが利いていて個性的、骸骨チワワの動きには感動。ウチも飼ってるからわかる。あんな感じ。もっと咬むけど。ところで主人公達、ベクターはヘタレ策士だし、ビクトリアは序盤に「それほど美人でない」と言われた時点でアウトなのだが、特に「死体の花嫁」がまさに理想の女性像でこれはヤバイくらい魅力的。萌えます。
長い説明は昔ながらのミュージカル形式で楽しめるし、物語の運びも順調、あのストレートなラストは個人的に意外で、泣くタイミングを逃したが、何かあるたびに想起されそうなインパクト、もう一押しで名作間違いなしの映画。でこのもう一押しの正体を考えるに、読めてしまう展開のせいだろう。「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」は世界観自体が独創的で価値観も目的も特殊、そうは読めなかったのだが、そういう意味では(これだけ美しくても)ラブロマンスってのは難しいものだと思う。
ストップ・モーション・アニメという形式、普遍的なテーマ・イメージ、どれも子供の頃蓄えた「クオリア」を喚起してくれるとても良い作品。これはお勧めです、と。これに勝った「ウォレスとグルミット」は一体どんな作品なんだ。
どうでもいいが、しばらく映画から遠ざかるうち(それでも観てはいるが)、来週の木曜洋画劇場「スパイ・エンジェル」すら楽しみにしてる自分。確実に墜ちてます。番宣の時点でニップスター無し。いいのか。終わり。