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アリストテレスのブログ

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さて、もう少し歩けば、今日の目指す餌場メタル池到着です。
第二部隊の私にはまだまだ危険な領域、第三部隊の中堅手がウロウロ獲物を捜して群がっています。私はおこぼれを得るくらいがちょうどいい身分でしょうか…
メタル池、池の大きさは測りしれず、水の色は黒く、深く、いや青黒いといいますか、とにかく吸い込まれるように不気味な池です。池の周りは、背の高い水草が生い茂り、視界を遮っています。一度立ち入ってしまうと、下手すれば迷子、帰り道を見失います。私達兵隊アリの手段として、時折身体から糖分を捻出し、匂いを残し進むようにしています。この匂いは、自分にしか識別出来ない為、他の仲間のと間違う事はありません。
前方で、何か身体と身体がぶつかるような何とも例えようのない音がします。恐る恐る様子を伺ってみます。水草の隙間から、少し距離を置いて観察します。
兵隊アリです。私達の仲間と、ゲンゴロウが戦っています。
兵隊アリは、どこの部隊所属か判別出来ませんが、ゲンゴロウと対等に戦っています。ゲンゴロウの再三の体当たり攻撃に、素早く身をこなして、時折その姿を現す、見たことも無く鋭い雪のように輝きを放つ剣を出し、ゲンゴロウに斬りつけています。その度にゲンゴロウは明らかに体力を失い、ヨロケています。そのヨロケた一瞬でした。兵隊アリが後ろ脚二本で跳ね上がり、白く光り輝く剣を脳天に突き刺し、とどめを刺しました。勝負ありでした。ゲンゴロウは、叫ぶ暇もなく、雪崩のように一瞬で崩れるように倒れました。
「貴公は、第何部隊所属だ?」
どうやら気付かれていました…
「第二部隊所属のトムと、申します。初めまして。」
「第二部隊か。拙者は第六部隊所属のカーディフと申す。この獲物、欲しいか?協働捕獲ターゲットとしてもいいぞ。」
なんと、、一緒に倒した事にして、巣に運ぼうと……正直涎の出るような提案です。こんな大きなゲンゴロウ、一体何ポイントに化ける事か……しかも2人での協働捕獲となれば、獲得ポイントは二分割、低く見積もっても50Pは堅いだろうか。
「いいのですか?単独捕獲であれば、二倍になるところを。」
「構わんよ。拙者は申した通りすでに第六部隊、自らの出世にしがみつくのではなく、部隊全体が精進出来ればそれが本望。貴公の出世に貢献することが部隊全体の兵力向上に繋がる。ならば結構。」
何とも別境地にいる考え方でした。自分の出世しか考えていない私の考えが恥ずかしくて、暫く言葉を失っていました。
「ありがとうございます。」
力無く必死に絞り出た言葉でした。
聞きたかった白く輝く剣の事、後ろ脚での跳躍、興味本位で聞こうと思っていた自分が余りに恥ずかしく、気付けばすでにカーディフさんと巣に向かって獲物を運び始めていました。