先日豚一家で出かけた、松山市南部-久万高原町あたりの旅行記+巡拝記、
続きです。
44番札所・大寶寺(大宝寺)は久万高原町の中心部・旧久万町の中心部近くにある、
車だと結構便利な札所です。
久万高原町は高地にあることから、紅葉も楽しめる、冬場にはスキーもできる、という場所なので、参拝には微妙なタイミング(『紅葉』と『雪で車だと往生する』)の間での鬩(せめ)ぎあいを個人的に繰り返す場所です(何だそりゃ)。
納経所近くに駐車もできます・・・無理やりですよ。
うちら豚一家は、義母が歩くのがしんどい、というのがあるんで、無理してます。
ピンピンした健常者の皆様は山門下の駐車場から徒歩でお願いしますよ。
いやぁ、これがね、結構ピンピンした若いあんちゃん&ねえちゃんもワンボックスの軽で山門上の駐車場にアクセスするんです。
タイミング悪かったら、渋滞起こしますぜ、山の中の札所で。しかも日曜だとね。
山門を見下ろし。
いざ本堂へ。
本堂に到着。
本堂の左右に、本堂を見つめるように、鐘楼が2つあります。
1つは古来からの鐘楼。本堂寄りに建ってます。
もう1つは「平和の鐘」。
大師堂と本堂の間に建ってます。
(すいません、写真はありません)
寺で必ず鐘を撞く、というのを、気がつけば常習化してしまったうちの息子は、この日も上記写真の鐘楼に向かってまっしぐら。
鐘を撞こうとする瞬間を父(=私)はカメラを持ってずっと動画撮影。
そこへいきなり「あー、待って!!」と言いながらフレームインするおじさんとおばさん。
一眼レフデジカメを息子に向けながら、2人そろって息子をバシャバシャ撮影。
・・・あまりの無節操さに呆れて言葉も出ず。
息子が鐘を撞いた後に、私も鐘を撞く、という暗黙の「豚一家的」ルールがあるので、次に私も鐘を撞きに鐘楼へ。
私は白衣+菅笠姿で巡拝しているので、私のスタイルがよっぽど気に入ったらしく、私の目の前5センチの所までレンズを寄せてバシャバシャ撮影。
「あー、いいお顔が撮れましたねぇー」、とか、
「いやいや、上から取るのは失礼だから、真正面から・・・」とか、自分が作り上げた芸術作品(らしきもの)についてあれやこれや薀蓄を言いながら、私の巡拝姿をバシャバシャ撮影されてしまいました。
【ここで問題#1】
わしは、おまえらに撮影を許可したか? 許可なしに、自分達の価値観だけで勝手に撮ってるだろ? しかも息子まで。
とりあえず、反射的にむかついたので、そのカメラを向けた夫婦の夫のほうを、その容姿から、今後文中では「ひげカメラ」と呼ぶ。
(注)昔から、私は有吉弘行氏ばりに、遡ると夏目漱石『坊っちゃん』の主役の「おれ」ばりに「渾名付け」には自信がある(見たまんまだがwww)。
その後、本堂の参拝を終えたあとも、ひげカメラは我々豚一家の読経ぶりを一部始終見ていたらしく、大師堂に移動する前にも、我々に、
「いやぁー、開経偈から回向文まで、きちんとまじめに読まれるんですねぇ、うーん、立派だぁ、うーん、お孫さんまできちんと読んでらっしゃる、うーん、いやぁー、うちの孫も四国遍路についてきてくれると、いいんだけどなぁー、うーん、いや、私らって、四国来るの初めてなんですよ。だから見るものが何もかも新鮮でねぇ。うーん、やっぱり、印象に残っているのは、ほら、私らって、中国に行って、シルクロードを2回見ているわけですよ、うーん、・・・」
ひげカメラの一方的なトークにうんざりの我々豚一家。
「やかましいわwww わしらの参拝のペースを掻き乱すなや、このひげカメラがっwww 初めてなんならもっと大人しゅうしとけぇや、中国がうーじゃぱーじゃ(*「うーじゃぱーじゃ」は広島弁だと思う、「ああだこうだ、云々」という意)」、そがなん、あんたの勝手じゃあや。わしらにそがいな話しすんなや(=した所で何もならない)、あんたが中国に行ったことを自慢したいだけじゃろうがいや」
・・・もちろん上記のことはもちろん、他にもいろいろと言いたい事はありましたが、グッと堪えました。なんたって、「四国八十八箇所霊場」という、sanctuary(=聖地)ですから。
でも、腹の底ではその時思いましたし、今でも思っています。
「あんた、地獄に落ちるわよ(by 細木○子)」
2012年11月4日(日)、AM11時20分過ぎの出来事でした。
本当は、札所で読経する言葉の中に『十善戒』というのがあって、「不悪口」という項目があります。私(=筆者)には、他人の悪口は言わない、という意味に取れます。
でも、本音は、このブログで吐露できて、あー、すっきりした。というのが第一印象です。
私は、これで今後『いまだ俗人』というレッテルで生きていくんでしょうねぇ。
追伸: 私は2012年1月9日(月)にも、52番札所・太山寺にて、別のカメラ「じじい」に被害にあっています。
【ここで問題#2】
私はまだ修行が足りないんでしょうか?
・・・足りないんだから、こんなこと、ブログで吐露するんでしょうねぇ。
はい、また修行します。