3月21日、13期生が卒団を迎えた。
春の身体測定で全員が130cm台というチーム史上最少の6年生4人で始まった1年。
辛く苦しい日々になることは,、最初からわかっていた。
でも、この子たちが掲げた目標は「全国制覇」。
チーム状況を見ると「はぁ?」と誰もが聞いて耳を疑いたくなるような言葉。
その0.01%(万に一つ)の可能性もないような無謀な目標を子供たちと共に目指す!と僕の心を決めさせたのは、去年の卒団式でのキャプテンRの真剣な決意表明だった。
「目標は他人が決めるものじゃない。誰が何と言おうと、自分達がそう信じて諦めないという決意ができる限り、恥ずべきことは何もない!ただし、全員一致で決めなさい。」
いつも僕は子供たちにそう伝えている。
だからこそ子供たちのその決意をしっかり受け止め、最後まで諦めない!共に戦うと決めた。
そして無謀ともいえる挑戦が始まった。
頑張っても頑張っても、走っても走っても、なかなか勝てない日々。
チーム史上「最弱」の二文字が常に付きまとった。
それでも必死で練習して、やっと辿り着いた夏の市大会の決勝戦。
強かった先輩たちと肩を並べる「市大会優勝」という文字。
しかし、勝利目前で味わった「奇跡の大逆転」。
https://www.youtube.com/watch?v=PF4J4x21v3c&feature=youtu.be
あの時、彼等がどれ程勝ちたかったか、「僕たちだって弱くない」と、どれ程証明したかったか、全員が流したあの涙の意味を僕は誰よりもわかっている。
そして追い打ちを掛けるように課せられたルール変更、我がチーム伝統のゾーンプレスディフェンスの禁止。
頭を丸めて初心に返り、すべてを賭けて臨んだ運命の日、秋の市大会。
そして・・・170cmを超える相手センター1人に40点もの大量得点を奪われベスト8で敗退。
7年連続県大会出場を逃し、全国への夢を断たれた本当に悔しい経験。
それでも、また立ち上がり、残りすべてのカップ戦を全力を尽くし戦うと決意した。
激闘の末、迎えたラストゲーム。
JTカップで見せた13期生全員の最高のプレー!その姿は今も鮮明に蘇る。
そして、3月21日、卒団式。
感動のオープニングから幕が開ける。
https://drive.google.com/file/d/0B7-t0fx5AUMGSlJpMFNKSEJnUlE/view
そして13期生全員の涙のスピーチ。
「辛いこと苦しいことから逃げないことを学んだ」
「努力は報われるものじゃない。報われるまで努力するものだ」
「福岡に来て、このチームに入れて本当に良かった」
そんな子供たちのスピーチに、指導者、保護者の誰もが涙した。
そして、彼等がこのチームでどれほど成長できたのかがわかった。
もちろん、目標にはまったく届かなかったし、試合の結果に少しも満足していないだろう。
しかし、彼等はこのチームで学ぶべき「目的」を達成した。
「辛いこと苦しいことから逃げず、自らが掲げた目標に向かって最後まで諦めず全力で戦い抜く」そんな生き方を学ぶという目的だ。
辛く苦しい1年を乗り越え、その目的を最も達成した13期生たちの涙に、一番達成感を得たのは僕だと思います。
新しいステージでの活躍を心から祈ってるぞ!
ありがとう!そしてお疲れ様!13期生。