僕は試合後に意気消沈する子供たちを全員呼んで座らせた。
そしてこう切り出した。
「今の試合は本来のお前たちか?」
子供たちは全員首を振った。
「そうだよな。本来の力を半分も出せていない。自分達が一番こんなはずじゃないと思って戦っていたんじゃないのか?」
全員が頷いた。
「緊張で顔が真っ青、試合中に泣いている奴もいたよな!戦っている最中だというのに」
「なぜ、そんなことになった?」
みんな黙って声も出ない。
「結果には原因がある。なぜそうなったのかがわからないと、また同じことを繰り返すことになるぞ」
「なぜ、プレッシャーを感じて緊張したり、涙が出たりするんだろう?それがなぜだかわかるか?」
子供たちは首を振った。
「俺はその原因は大きく2つだと思っている。そのことを話すからよく聞いて考えてみろ」
「まず1つ目は起きてもいない未来の結果に捉われて不安になってしまうこと。つまり、いいプレイが出来なかったらどうしようとか、負けられないこの試合にもし負けたらどうしよう、と考えて緊張してしまうからだ」
「そんな風に先のことを不安に思ったからといって結果は変わるか?」
子供たちは首を振る。
「そうだよな!未来の結果は今できる1つ1つのプレイの積み重ねで良い結果にもなり、悪い結果にもなる。つまり、今に集中して良い1プレイを積み重ねることでしか良い未来はつくれないってことだ。練習でやって来たことを全力でやるしかない。今までやって来たこと以上のことはできないんだから」
「だとしたら、起きてもいない未来の結果に不安になっても仕方ないだろう?違うか?」
頷く子供たちの表情が少しずつ明るくなってきた。
「未来に悪いイメージを持つのは最悪だぞ!そんなイメージを持つことで悪い結果を引き寄せてしまうからな。持つなら良いイメージの方がいい!いや、イメージよりも目の前の1プレイに集中することの方がもっと大切だ」
「そして2つ目、それは起きてしまった過去に捉われること。ミスしてしまった過去を変えることってできるか?どうだ?」
「できません」
「そう!過去は変えることはできないんだ。だったらどうする?どうすればいい?」
「次のプレイで取り返します!」
「そうだ!その通りなんだ。次のプレイに集中して良いプレイをする!それでミスした過去はチャラだな」
(≡^∇^≡)子供たちに笑顔が戻った。
「ということはだ、どっちにしても今のプレイに集中するしかないということだろ?」
「はい!」
「試合の始まる前に不安を抱くことも意味がないし、起きてしまったミスを後悔することも意味がない!やるべきことは自分のできる最高のプレイに集中すること。どうだ?意味がわかったか?('-^*)」
「はい!」
「じゃぁ聞くが、今の試合が最悪だったから次の試合も最悪になるのかな?」
「いいえ!」
「だよな!そんな法則なんてどこにもない。ということはお前たちがやるべきことは?」
「気持ちを切り替えて、次の試合に集中することです」
「その通り!さぁ次はいい試合になるぞ。しっかりアップして来い」
「はい!」
それからの試合は・・・
確かに緊張はしました。でも崩れっぱなしにはなりません。
ミスを切り替え、立ち直れる子供たちが居ました。
正直、今年のチームが夏の時点で県大会を勝つなんて、僕は予想も出来ませんでした。
未来はやっぱり変えられるんですね!
Unlimited Possibilities !!