こんなエピソードを紹介します。
僕の自負の1つなのですが、我がチームは強かった年も弱かった年も、その勝率に関係なく、テンションはまったく変わりません。
年間試合数も毎年ほぼ同じ、180~190試合くらい。
九州大会や全国大会に参加した分だけ違いがある程度です。
目標も常に「全国制覇」。
もちろん今年も。(散々話してましたねσ(^_^;))
ただ、発足した当初は市大会、県大会の初出場を目標にした頃もありましたが、4期生が全国制覇を成し遂げてからはチーム内でのハードル(意識の)が、ガンッと上がり、それ以来ずっとそうなったんだと思います。
前にちょっと話しましたが、その目標は監督である僕が決めているのではなく、新チーム発足の日に子供たち全員が集まって今年の目標を決めるというのが、我がチーム恒例の行事なのです。
もちろん、「今年は全国を目指しません!」なんて言える空気は我がチームにはまったくありませんので、本音のところでは「そう言うしかない」のかもしれませんが、敢えて僕はこう言うのです。
「今年は全国を目指さず、みんな試合に出る楽しいバスケでもいいんだぞ!」
目がうそを言っているように見えないよう、にっこり笑って「お前たちのチームなんだから、お前たちがやりたいように決めなさ~い。(^-^)」と。
ところが、話し合った末に必ず返ってくるのは、「今年も全国制覇を目指します!」なのです。(^_^;)
そこで僕は言います。
「本当にそれでいいのか?」
「男がいったん口にしたら後には引けないぞ!?」
すると子供たちは、
「はい、やります!p(`-´)q」
そこでまた僕、
「俺は絶対妥協はしない監督だということをお前たちはよく知っているよな!?」
「もし今年のメンバーでそれを狙うと言うのなら死ぬほど厳しい1年になるぞ!」
「それでもいいって言っているのか?」
子供たち、
「はい、大丈夫です!よろしくお願いします。」
僕、
「そうか、わかった。その言葉を信じよう!」
「今年も信念を持って目標に向かおう。」
毎年、お約束のように行われるこの行事。
でも、この「自分たちで決めた」という事実が彼らを強くするのです。
全国を目指す1年は、本当に過酷です。
何度も心が折れそうになる場面が訪れます。
そんな時に言うのです。
「こういう厳しい戦いになることはわかっていたじゃないか!」
「絶対に逃げないで全国を目指すと言ったのは嘘だったのか!?」と。
子供たちは必ず「いいえ!(`ε´)」と、力強く答えます。
たった12年しか生きていない子供でも、こいつらは一端の「男」なんです。
そんな「男」を適当に扱う訳にはいきません。
真正面から向き合って全力で応えてやります。
信念を持って。