僕の中の決めごとの1つに、孟子の有名なことわざとして知られる「去る者は追わず、来る者も拒まず」という言葉があります。
この意味はもちろん読んで字の如く、「自分から去って行こうとする人を引き止めない。また、自分を頼ってくる人は、どんな人でも受け入れる」という意味です。
これは、人の心の広さを表すことわざで、「自分のこだわりを捨て、他人の意志を大切にする」という意味があり、孟子自身が弟子を取る時に決めたやり方の1つだったそうです。
もう1つの意味として、「過ぎ去ったことを、くよくよ考えるよりも、今ここに与えられたものを大切にしたほうがよい」という意味もあり、僕はそこに潔さと前向きさを感じて、とても共感しているのです。
僕は「潔い人」が好きだし、自分もそう有りたいといつも思っています。
だから、「0か100」とか、「決断」とか、「覚悟」という言葉を多く使うし、逆に「迷い」や「後悔」という言葉は一番嫌いです。
どんなに愛情と熱意をもって接したとしても、それが伝わらず子供を簡単に辞めさせてしまう親もいます。
子供の意志より自分たちの都合や好き嫌いが優先して、どう説明しても理解してもらえないこともありました。
僕は常に子供たちと本気で接しているので、そんな出来事があると痛く傷つきます。
その一瞬はとても辛いし悔しいです。
ですが、そんな時に孟子の教えを思い出して、「去る者は追わず、来る者も拒まず」と自分に言い聞かせるのです。
これは「運命」なのだからと。
今までのすべての教え子たち、そして保護者の皆さんと出会ったこと、これは全て「運命」です。
僕から離れることになった子も、また「運命」。
だったら逆らうまい。
今、側にいてくれる人たちこそ(OBも含め)、最高の仲間で、その人たちを一生懸命大切にしようと。
あ、どっちかというと僕が大切にされてる方かな?(^_^;)
いや、僕もいつもみんなを大切に思っています!!
この運命の出会いが、一生忘れられないものになるように、日々を共に精一杯生きたいと思います。
今この時が一番大切な瞬間なので。