川藤語録、最後の1つは、「この長い人生、どんなに素晴らしいことが待っていようが関係ないんです。あいつらは今を生きてるんです」という言葉です。
この言葉は一番僕の胸に突き刺さりました。
それは僕自身の信念であり、そういう生き様でありたいと願っていることだからです。
少し湿っぽい話になります。
僕には4歳下の妹がいました。
真面目で優しく、親孝行で誰からも「いい娘だ」と言われる妹でした。
やんちゃでやりっぱなしの兄とはまさに正反対。
そんな妹が28歳の時、白血病に侵され短い生涯を終えてしまいました。
僕は信じていました。
妹は絶対に治る。こんないい人間がそんなに早く逝くはずがないと。
でも、そうじゃなかった。
僕はその時に誓ったんです。
短くてもいい、太く生きるんだと。
いつ、何があっても、自分の人生に悔いはなかったと言えるように生きると。
だから教え子たちにも常に言っています。
「物事は0か100だ。やらないならやらない、やるなら徹底的にやる。
中途半端なことは絶対にするな!」と。
監督を引き受けてから15年、本気で臨まなかった年は1年もない。
それだけは胸を張って言えます。
今年50歳を迎える僕が、真っ赤な顔をしてベンチで叫ぶ姿を見てお母さんたちが、「もし、自分の子の名前を叫んでる時に監督が倒れたらどうしよう・・・(><;)」って、心配はそこかっ!(-_-メ
俺はそんなに簡単に死なねぇぞ!
でもそれも本望。
だって俺は今を生きているんだ。