今日、Y田氏が学校から帰って来て・・・。
『なんか、音が聞こえませんか?』
『ん?音?』
『キーーン、て音がしてませんか?』
『そう?』
『そうデスよ。キーーン、て。』
『ウ~~ン。』
『超音波みたいな、高い音。』
『うんうん、するね~~。耳いいんだね。』
『トイレのあたりからですかね。』
『そう?ウ~~ン、違うみたい。』
『2階からじゃないですか?』
『そう?ゲストルームから?』
『電話の受話器でも、あげっぱなしになってるんじゃないですかね。』
『そうかな?ちょっと見てくるよ。』
・・・・・・・・・・・・・。
『違った。2階では何にも音がしないよ。』
『どこから聞こえてくるんでしょうね。』
『この辺じゃない?』
『こっちですか?』
『こっち、こっち。』
『そうデスね。』
『あ、このカバンから音がする。』
『・・・・・・・・・・・・・・。』
『このカバン、誰の?』
『・・・・・・・あ、僕のです(Y田氏)。』
『え?Y田君の?』
『はい~~。
』
『この音は、Y田君と一緒にやってきたんだよね。』
『そうデスね~~。』
『ずーーっと、気がつかなかったんだね・・・。』
『そうなんですかね。』
『そうなんだよ。』
『・・・・・・・・・・・・・。』
『耳がいいんじゃなくて、耳が悪かったんだね・・・。』
『・・・・・そうかも。』
チャンチャン。![]()