食事付き学生マンションのトゥ・ル・モンドには、学生たちが生活しています。
毎日、何ごとかが巻き起こっているトゥ・ル・モンドですが、今日は・・・。
ぼくとシャチョーがのどかにコーヒーを飲んでいたところ・・・。
E田君がやってきました。
E田君 『マスター、財布 盗られちゃった!
』
ぼく 『え~~!
』
E田君 『財布 盗られちゃったんです!』
ぼく 『落としたんじゃなく、盗られちゃったの?』
E田君 『たぶんアイツだと思う。』
ぼく 『誰?知ってるやつ?』
E田君 『知らないけど、さっきコンビニで会った。目つき悪かったし、人相悪かったし、あいつだと思う。』
ぼく 『どこで?』
E田君 『そこの交差点。落としたのを、そいつが拾って行っちゃったんだと思う。』
ぼく 『いくら入ってたの? 何が入ってた?』
E田君 『お金は4千円くらい。でも、免許証も保険証も学生証もカードも大事なもの全部入ってる・・・。』
ぼく 『カード止めた?』
E田君 『はい。』
コンビニに買い物に行った後、その人相の悪いやつが後ろを走ってきて、E田君が落とした財布を拾って行っちゃったんじゃないかと言うんです。
とにかく、大捜索の開始だ!
おおっ!レシートがたくさん交差点に散乱しています!
搭乗券引換証? 『E田』 (何でこんなもん、大事に持ってんだ?)
マチガイナイ。
デカ長 現場はここですぜ。
証拠物件として押収しましょう。
ホシの指紋が付いてるかも知れません。
こういう場合、ホシは財布の中身を抜いた後は、アシのつきそうなブツは、近くに捨てるもんです。
付近を捜索しましょう!
川には落ちていません。
草むらにもありません。
ホシの足取りもつかめません。
うう~~ん、さすが シロウト刑事、これ以上なすすべも無く、とぼとぼ トゥ・ル・モンドに引き上げです
。
ホシは現場に戻ると言いますぜ。張り込みしましょうか?
つづきは、明日・・・。