最近、昼めしの更新が遅れていたのですが、別に食べていないわけではなく、粛々とラーメンを食べては写真を撮っております。

で、昨日は高田馬場での研修後に、東西線で移動、九段下の斑鳩(イカルガ)に行きました。


九段下 「斑鳩」


ラーメンがお好きな人にはもはや解説は不要ですね。オープン前から行列が出来、延々と行列が続いて、スープが切れて終了する・・・をもう何年も繰り返している、東京屈指の人気ラーメン店です。僕も5年くらい前に食べに行ったのですが、あまりの行列でそれ以降は足が遠のいておりました。


行列を覚悟していたのですが、どうやら皆さん夏バテのようで、行列がないじゃぁありませんか!おぉっ、ラッキー!


ノブのCool Life
     九段下「斑鳩」 特製らー麺


スープは魚介系と動物系のダブルスープです。チャーシュー、シナチク、煮玉子もしっかりと仕事がされている逸品です。ダブルスープは好みが分かれるので、中には「うーん」という人もいるでしょうが、僕は好きですね。スープまでしっかり、完食しました。


この店の凄いところは、もちろんラーメンが美味しいのもあるのですが、それ以上に「接客」が素晴らしいのです。店主をはじめ、従業員全員が非常に礼儀正しく、丁寧に接客をしてくれます。ともすると女性が入りにくい雰囲気があるのがラーメン店ですが、斑鳩は使っている器や内装もとてもお洒落で、女性同士でも気軽に入れる雰囲気になっています。リピーターになる人が多いのも納得です。


外食産業は、個人経営者が多く、評判になると突端に、接客に手を抜いたりする店が多いものです。そんな中、斑鳩は何年たっても接客に手を抜いたりはしません。


美味しいラーメンとサービスの在り方を学べます。オススメです。

皆さま、「世界で一番、古いゲーム」ってご存知ですか?


イランにある「シスタン・パルチスタン」という遺跡で見つかった双六だそうで、紀元前4800年前のものだそうです。サイコロ2つと黒檀のカードを使った、現在、見つかっている世界最古の「ボードゲーム」です。

ちなみに、世界で一番古いビデオゲームは、1958年にアメリカのウィリアムさんという人が開発したテニスゲームだそうです。

日本を代表する遊戯である「囲碁」「将棋」「オセロ」のうち、囲碁と将棋は6世紀前後に日本史に登場します。オセロは1973年に長谷川五郎さんという医薬品の営業マンが、玩具メーカーのツクダを説得して開発したのが始まりです。まあオセロみたいなゲームはそれ以前にもあったようですが・・・


で、本日紹介する本は、この日本三大遊戯の一つである「将棋」をイノベーションした一人の名人の物語です。

名人に香車を引いた男―升田幸三自伝 (中公文庫)/升田 幸三
¥900
Amazon.co.jp


将棋の起源は、インドの「チャトランガ」というゲームだそうです。16世紀の戦国時代、将棋のルールに大きな変化が起こります。取った駒を自分の駒として使える「持ち駒」というルールが誕生します。これはチェスなどの類似するゲームには見られない、将棋独自のルールです。

この持ち駒ルールによって、将棋は独自の遊戯となりました。チェスなどは攻め、守りのパターンがほぼ研究されつくされていますが、将棋はまだ半分にも満たない、と言われています。江戸時代には「暴れん坊将軍(八代将軍 吉宗公)」の目の前で御前試合が行われたり、明治以降には将棋連盟が作られたり・・・と、将棋は庶民の遊戯として日本に定着しました。


ところが、昭和に入って「将棋の寿命を300年縮めた男」と言われる人が登場します。それが、本作の著者であり、実力制第四代名人 升田 幸三氏 です。


「魅せる将棋」をモットーとしていた升田氏は、当時ではあり得ないような指し方をして、「急戦矢倉」「ひねり飛車」「居飛車穴熊」など数多くの戦法を生み出しました。かの羽生善治氏も将棋を指したい人は誰か?という問いに「升田先生」と答えています。

とにかく、常識にとらわれない発想で盤上のイノベーションを起こし続けた升田氏は、その性格も豪放磊落で、ヘビースモーカーで酒好きのカッコイイおじさんです。


この本は、升田氏本人による自伝です。将棋史上唯一、名人に対して香車落ちで挑戦をした「無謀」なおじさんの破天荒な生涯を見ることが出来ます。


ファンになること必至!おススメです。


ちなみに、升田氏は凄くモテたそうです。

僕の社会人デビューは、国内の大手人材開発会社(要は研修会社)でした。2000年4月に地方都市の配属を命じられて、5月から営業開始。3年半を過ごしました。


地方で企業内研修の営業をすると、必然的に「経営者」とお話をする機会が増えます。特に僕が配属された地方は、従業員数1000名以上の大企業が少なく、大きくても200名程度の比較的、中小規模企業が多いのです。僕も随分と、経営者の皆さまにお世話になりました。


そんな中、ある経営者の言葉が、今でも僕の脳裏に焼き付いています。


「内藤君、教育研修って、どうして必要なんだろうね? いや、商工会議所の会合や経営セミナーとかに参加をすると、人材育成だ!企業は人だ!って言うんだけど、それはまあ、そうなんだろうけど、でもどうして教育研修って考えに結び付くんだろうね?ウチの会社はそんなに大きくないし、僕は社員の顔と名前、家族構成まで知ってるよ。細かい人事制度や2日間の集合研修とかではなく、日常的にしっかりと指導していけば良いんじゃないかな~」


序章では、教育と研修の違いについて考察をしてみました。それを踏まえて、本章ではいきなり本質的な疑問、「会社は、なぜ、企業内教育研修を実施するのか?」を考えてみたいと思います。


■企業内教育について


まずは教育について考察をします。ここでいう教育とは、職場において日常的に行われている「指導」や人事考課面談時における上長からのフィードバックなど、主に「OJT」と呼ばれる分野を指します。


1.「何を」教育する必要があるのか?


職場で行われている教育には、大別して3種類があります。


A.仕事に直接/間接的に関わりのある「知識」「技能」「スキル」「行動」の伝授

B.仕事に対する姿勢、組織観、職場内の立ち振る舞いなどの啓発

C.対象者の、価値観、人生観、哲学、人間性などの啓発


Aについては、あまり議論の余地がないと思います。BとCは、一見すると同じように見えますが、ここではあえて分けます。その理由は後述します。


A.仕事に直接/間接的に関わりのある「知識」「技能」「スキル」「行動」の伝授


仕事には、そもそも「知らなければ出来ないこと」があります。例えば・・・


異動した人は、前任者から引き継ぎを受けます。新入社員なら、新入社員研修で、あるいは上長や先輩から教えられます。仕事をしていく上で最低限、必要な情報・知識・技能を修得、あるいは引き継ぐ、こうした教育は、企業が存続するうえで不可欠であり、全世界で普遍的に行われている教育です。


また、それを知る、あるいは修得することで、仕事のフォーマンス(生み出す付加価値)を高めることに繋がることがあります。


営業ならば、同業他社の動向や先輩社員が作ってきた提案書、人材開発担当者ならば、教育研修会社の見極め方など・・・ これらは知らなくても仕事をすることが出来ますが、知っていることによってより生産性が高くなります。


企業が営利団体である以上、構成する社員には少しでも高い生産性を発揮してもらいたいと考えます。その点からも、「A.仕事に直接/間接的に関わりのある「知識」「技能」「スキル」「行動」の伝授」は必要なものと言えるでしょう。問題は、BとCについてです。


B.仕事に対する姿勢、組織観、職場内の立ち振る舞いなどの啓発


「オレが若い頃なんて、土日なんて関係なかった。仕事は徹夜してでもやり遂げたもんだ!」

「入社して30年、有給休暇なんて病欠以外に取ったことないよ」

「まったく最近の新人たちは好き勝手を言う。若いやつは上司に酌したり、飲み物が無くなったら率先して注文したりするもんだ。このあいだなんか、カラオケが嫌いですって先に帰りやがった。どうなってるんだ?」


これらは、40歳~55歳くらいの現役マネジャーたちの実際の声です。共感する人もいらっしゃるかも知れません。しかし、現役大学生から20代前半の「若手」からすれば、ナンセンスと思われます。


「土日?徹夜?それってつまり、仕事の奴隷ってことでしょ?仕事以外に何も無いんじゃないの?」

「有給を取ったことないって、それって自慢どころか、自己管理や家族のことも考えない人間ですって言ってるようなものだよ」

「なんで上司に酌しなきゃいけないの?飲み物なんて、自分で頼みなよ。カラオケ嫌いも個人の好みでしょ?だいたい、接待とかでビジネスに繋がるならともかく、職場の人と飲む理由なんてないでしょ。友達ってわけじゃないんだし・・・」


ジェネレーションギャップと言えばそれまでですが、この声の違いは正に、「B.仕事に対する姿勢、組織観、職場内の立ち振る舞い」に相当します。このBを啓発する、ということは、上記の「若手」を「40歳~55歳の現役マネジャー」のように考え、行動する人間にする、ということです。果たして、これは可能なのでしょうか?仮に可能だとして、正しいことなのでしょうか?


データが無いので主観になりますが、このBこそが、職場で最も多く行われている「教育」ではないかと思います。Bの教育は必要なのか?必要だとしたらどのように教育すべきなのか?


次回はこの「B.仕事に対する姿勢、組織観、職場内の立ち振る舞いなどの啓発」について考えます。


(つづく)