中華カーボン3年目の振り返り | ダジャレでGO

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~アメブロ支店~

2014年から3年ほど中華カーボンに乗った。

中華カーボンで注目されるのは、まずその品質。

3年間振り返ってみると、そこは全く問題ありませんと言える。
強度・剛性・精度、どれをとっても素人では文句がつけられない。
 
高級カーボンフレームを使いたいけれど、
30万は出せない、3万なら出せるという
お父さん方にとって福音となる代物だと断言できる。
  
 
問題はメーカ側の対応だ。

先日、本編で書いたとおり、サドルの固定金具をうっかり紛失した。

早速、製造メーカに問い合わせたところ、

 古すぎてもう作ってもないし、在庫もありません
 (もちろん特別対応する気もありません)

とそっけない回答。たった3年前の部品なのに!

頭に血が昇りながら、上層部へ掛け合うも
やはり同じ回答。


つまり中華メーカからすれば、

中華カーボン = 消耗品  なのだ。

消耗品とネガティブに定義づけるのがよろしくないとすれば、
昨今のロードバイク周りの技術進歩は、Di2に始まり、11速化、
ディスクブレーキ、BB圧入化の流れなど、すさまじいものがあり、
過去の遺物を何年も保障する意味がない。
さっさと新しい技術に乗り換えてくれ、ということになるのだろう。


3年前の私は、

 ・初のカーボンバイク
 ・自分好みの配色
 ・廉価

と浮かれて、中華カーボンに愛情を注いだが、
フレームは消耗品ですよ、お客さん!というのであれば
その方向性は正しくなかったのかもしれない。


なるほど。
自転車メーカ側の理論は分かった。

メーカだけでなく、
1台数十万、数百万の自転車を惜しみも無く投入するロードレースや
自転車業界から見て、たかだか数万のフレームの扱いなど
消耗品で当然だよ、というのが常識かもしれない。
 
 
でもね。
一般人の私にとっては受け入れがたいのですよ。

そしてロードバイクを知らない一般家庭の人たちにとっても
同じように受け入れがたいのではないですか?
 
フレームは、どれだけ安くても数万円は出さなければならない。
購入には家庭内決済を通さねばならない。

もちろんその稟議書には、「消耗品」という記載は無く、
大抵は「一生もの」という前提条件になっているはず。
 
そしてフレームに損傷は無いのに、サドルを固定する部品の欠損だけで
フレーム全交換という理不尽さ。
(ISPという特殊部品を選んだ私も私であるが)


こういう融通の効かなさが中華カーボンの醍醐味と言っていいのでは?
と3年間を振り返る次第。
 

でも、どれだけ悪態をつこうが、メーカーを煽ろうが、
部品は出てこない現実。 

仕方ない!現実を受け入れるか、と

新たな廉価版の中華カーボンの物色を始めたが、
消耗品だと考え出したら、全然興味が沸かなくなった。

という難儀な代物。
それが中華カーボンである。