とある日の事。

車を手に入れた僕は自分ひとりで行動が出来る。

車で20分余りの所にカート場があることを知った僕は一人でフラッと立ち寄ってみた。

するとそこで普段はいないのだが手伝いに来ているというおじさんがいた。

その人が言うには日本人の知り合いがいるらしい。

話を聞いているといきなりその日本人に電話をかけ始めた。

そして「今ここに日本人がきているんだが話してみないか。」と僕に電話を渡してきた。

急なことに僕は戸惑いながらも電話を代わり、挨拶をする。

その方は星野さんと言って僕のアパートから100キロ程離れたところに住んでいるらしい。

100キロとはいえここでは一時間余りで行ける距離である。

そしてその時に約束をし後日お伺いすることになった。

 

 

六月末に練習走行があった。

渡航前にヘルメットを新調しペイントまでお願いしていたのだが間に合わず弟に送ってもらうことになっていた。

そして通販でレーシングスーツを探しているとアメリカのサイトで割引セールを発見。

自分のサイズが丁度一個だけ残っていた。

価格を確認すると半値以下だったので思わず注文。

練習走行までに間に合うか微妙だったが無事に届いた。

そして練習走行日、馬子にも衣装とはこのことか。自分の晴れ着に思わずテンションが上がる。

肝心の練習走行はというと思ったよりタイムが伸びず苦戦。周りが思いっきり速くなっていくのに対し伸びない自分にフラストレーションが溜まる。

僕は根っからのビビりで怖くて攻められていないのだ。

本当にセンスがないんだなと思いながらも楽しむことを第一にやってきた。

しかし改めて思い知らされることとなった。

 

 

六月に入りフリオと二人でトロントへ向かった。

日本の免許証を返納無でオンタリオ州の免許を取得できることを知ってその証明書を取るために領事館へ行ったのだ。

そのついでに観光をしようと二人で行った。

領事館で運転免許証の証明書の申請を出し後日郵送でアパートへ送ってもらうことに。

それから二人でトロント散策、ナイアガラの滝など本当に普通に観光を楽しんだ。

それから証明書が無事に届き今度は免許センターで視力検査を受けその場で仮の免許証を受け取る。正式な物は数週間かかって発行されるらしい。

ともあれ無事に免許を取得し今度は車探し。もちろんお金に余裕なんてない。

海外は個人売買が盛んで色々探した結果、650ドルで車を見つけた。が、車検に出すと3200ドルもの見積額が出た。

さすがに払えないのですぐさま600ドルで売り払いもう一つの候補だった車を購入。車検込みで1100ドルで収まった。

これで自由に買い物も行ける。そしてなによりやはり運転することが楽しいのである。