レース当日。
7時間耐久故に朝早くから出発。

山の上にあるような場所なので気温はわずかに数度。そして今にも雨が降りそうである。

そんな中支度をしレースに備える。体が冷えてるのがとにかく辛かった。

そして初心者揃いのチームで唯一フォーミュラの経験があるということでスターターを任された。

完全に力不足である。

決まったことは仕方がないので精一杯楽しむことにした。

初のスターティンググリッド。あの興奮は忘れられない。

フォーメーションラップももちろん初めてでタイヤを暖める為にハンドルを切って蛇行する。

なんかぎこちないのは仕方がない。

そして、隊列を整えてローリングスタート。

力のない車なのですぐに抜かれたと思う。

そして雨が降ってきた。結構降っている。

下手な僕はスピンこそしたが一生懸命走り抜いたり抜かれたりでどうにか無事次のドライバーへ引き継ぐことが出来た。

順位こそ意識していなかったが初レースが雨というなんとも言い難いコンディションの中一時間走りきれたので晴れ晴れとした気分でした。

雨も降りとにかく寒い中その後6時間みんなの走りを見守っていた。

すると運営側が参加者全員に豚汁を配布していた。

豚汁は好きだがこの時ほどおいしいと思ったことはない。それくらい体が冷えていた。手がかじかんで箸を使うのも一苦労するほどであった。

そして7時間の耐久レースは無事に終えることが出来た。

この耐久レースを通してみんなで走るのも団結出来て素敵な事だな、と考えさせられました。

そしてここからレーシングドライバーらしくなっていくことになります。  

 

しかしそのまま時は過ぎ2012年秋。

いつまで経ってもレースをするに至らない僕は思考を変えてみた。

”なんでもいい、とにかくレースをしよう”と。

そう思って色々と探していると”耐久レースドライバー募集”の文字が。

それは千葉県にある中古車販売店ZtoAutoさんのブログでした。

オーナーの辻さんは昔からレースをしているそうでみんなにレースを体験してもらおうと気軽に参加できる体制を取っていました。

今はもうありませんが、仙台にある仙台ハイランドというサーキットで11月の寒い中7時間耐久のレースをするというものでした。

僕は早速コンタクトを取り参加を申し出ました。

辻さんは快諾してくれてそのまま参戦の運びとなりました。

草レースとはいえ初めてのレース参戦。とてもうれしかったです。

レースは日曜日、土曜日は移動及び練習日。僕は金曜日に千葉入りし、土曜の早朝に辻さんたちと合流、仙台へと向かいました。

そして土曜の午後に参加ドライバーみんなで少しの時間ですが練習走行をしました。

車はユーノスロードスターでした。非力ながらもとても楽しい車です。十分にレーシングカーだt思いました。

その夜は懇親会も兼ねてみんなで食事、行く先々で色々な方に出会えてそれもまた醍醐味だと思います。

そして翌朝、いよいよ本番です。

 

モートレ受講からわずか二か月も経たない内に僕は別のスクールを受講することになっていた。

それはタイ王国にあるレーシングスクール”タキ・レーシングスクール”である。

このスクールは日本人の方が運営しているスクールでこの時の受講生は僕とシンガポールから来たポール君の二人でした。

三日間のスクールで初日は走行は無し。講師の車に同乗して色々レクチャーを受けシート合わせをして終了。正直肩透かしでした。

そして迎えた二日目、朝から練習走行。

しかしポール君がスピンからにクラッシュで先にスクール終了。クラッシュしたらその時点で終わるとのこと。

この後は僕一人で受けることに。

しかしその僕にも悲劇が起こった。

慣れてきて速度も上がり快調に周回を重ねている時でした。

なんとブレーキをロックさせてしまいそのまま停まれずにタイヤバリアへ。。

幸いけがはしませんでしたが車を破損・・そのままスクール終了となってしまいました。

そしてスクール受講料と同等額の修理代請求が後日届きました。

せっかく貯めたお金がもう底をついたのです。

ですが、海外のサーキットで練習をしたことで海外でレースをすることに憧れるようになりました。これが今後の僕の方向性を変えることになりました。

高くはつきましたが今思うとそれだけの価値があったのかもしれません。