
1月28日午後14時頃。
僕は上海浦東国際空港に降り立った。
なるほど。噂通りに見るからに空気が淀んでいる。上空は霧が立ちこめたように
ぼんやりとしている。コレが全て排気ガスであり、ホコリだというから驚きだ。
空港から街中までの移動手段はリニアモーターカーだ。
約40キロの距離を7~8分で結ぶという。

最高速度は360キロ程と言われていたが、実際は300キロ程しか出ない。
しかし窓から見る、過ぎ去ってゆく景色のスピードは未だかつて経験した事の無いスピード
であった。
その景色の中に見える、バラックが積み重なったようなスラム街と思しきエリアや建物が
崩壊したまま取り残されている情景を目にすると、これから始まる約2週間にいささか不安
を覚えたのも事実であった。
そんな不安は杞憂に終わるのだが。
事の発端は、12月24日クリスマスイブ。
僕が働くケーキ屋カフェの本部長が、イブその日にふらっとやってきた。
ケーキ屋のイブである。
頭の中はケーキの予約の引き渡しとケーキ作成と次々と
起こる不測のトラブルで一杯であり、オーバーヒート寸前であった。
本部長が一言。
「お前上海行く?」
クリスマスイブなのに上海????
よっしゃ行ったら。
「ハイ行きます」
と即答。この時点では上海の事など微塵も頭には無かった。
そして、その2時間後。
「上海決定ね。」
「ハイ分かりました。んで何するんです?」
「まだナイショ」
そんなやりとりがあったような無かったような。。。
そしてクリスマスが無事終わり、年末年始の殺人的な繁忙期をやり過ごし
上海の事など完全に忘れ去っていた1月某日。
「1月28日から2週間、上海ね。」
「えええええぇぇぇっ!」
内容を聞くと、上海でナンバーワンの百貨店「ヤオハン」で旧正月前の催事で
日本のうまいもん展てきなイベントに出店するんだとか。
ケーキ屋として日本の高水準のケーキを上海で売ってこい、という話。
なぜ僕なのか??
本部長「アジアっていったらお前だろ??」
確かに。
そんな訳でフェアの詳細もあまり理解しないまま上海行きが決定した。
当日、資材の持ち込みの重量が規定の33キロオーバー!という記録的な数字
を残しつつ上海に降り立った訳だ。
いい加減一人旅には慣れている僕だったが、仕事で単身乗り込むのは初体験。
フェア期間中は中国人スタッフと大げんかした挙げ句、クビにしたり熱出したり
結構散々であったが、中国で最も発展を遂げている上海を5感をフル活用して体験
出来た事は、今後の自分の人生にとっても大きな経験となるに違いないと思った。
そんなわけで、トップの画像は近未来都市上海の図である。
川を隔てて画像に映っているのが上海の新地区。言うなれば横浜みなとみらいや東京
お台場的なエリア。
この画像を撮っている僕がいた所が上海のオールドタウン。
この画像を、横浜在住のとある友人にメールで送り「ここどこだ??」と質問したところ
「ドバイ」
という答えが返ってきた。(笑)
続く。