季節も移り変わったので、再び山梨を訪れました。前回と同じく雁坂峠を越えて山梨入りして、甲府市街にあるひかり珈琲店でモーニングタイムにしました。コメダと同じようなシステムで、ドリンク料金でゆで卵とトーストがサービスになりました。このご時世だからでしょうか、トーストがこれまで見てきた中で最小でしたショボーンまあ、私はそれほど量を必要としないので構いません。

 

 

 朝食を終えて甲府盆地から脱出します。盆地内での桃の花を期待しましたが、まだ1~2分咲きでした。ピークになると盆地がピンク色に染まるのですが残念無念。旧芦川村から西に進路を変え、さらに山の中へ入ろうとしたら通行止めの看板が。端っこに遠慮がちにあったので通れそうです。考えていると地元車と思われる2台の軽自動車が通過していきました。が、ここは自重して迂回しました。後で調べると、通行止めは夜間だったようです。

 

 

 精進湖へ上り、本栖湖経由で山を下ります。河口湖や山中湖と比べると、観光客の姿が少ないですね。残念ながら富士山は春霞に阻まれてよく見えませんでした。本栖湖から身延方面に下り、マイナーな県道や広域農道で富士川を越えました。ここから山梨県西部を小淵沢あたりまで北上します。途中には日本三大桜の一つである山高神代桜があります。渋滞に巻き込まれる懸念がありましたが、見頃を過ぎていたようで事なきを得ました。

 

 

 もちろん、そんな名木は素晴らしいのは間違いないのですが、道端に誰にも顧みられずひっそりと咲く桜の木も捨てたものではありません。何せ人がいないので、好きなだけ独り占めできるのがいいですね。

 

 

 小淵沢エリアに入ると一気に観光地モードになります。同型の鮮やかなオレンジ色に塗られたTTの後ろをしばらく走ります。思いの外、長距離のランデブー走行を楽しめました。こちらのエリアは標高も高いので、まだ春は到来していませんでした。木々はまだ葉を落としたままで、冬の様相でしたね。それでも、前回は一面の銀世界だった畑は完全に雪解けを迎え、耕作の準備が進められているようでした。

 

 

 長野県入りし、群馬県へ戻るべく、ぶどう峠を越えます。つい数日前に冬季閉鎖が解除されたばかりです。峠には誰もいなかったので、少し景色を見ようと歩き回っていると、シュパッという音がして左足が不自由になりました。見ると、左足の甲にワイヤーが絡まっています。イノシシだかシカだかの罠に掛かってしまったようです。一瞬、真っ青になりましたが、靴を脱ぐと足は抜けたので、最悪の事態は回避できました。落ち着いたところで、罠の構造を把握して、靴の救出にも成功しました。動物は文字が読めないのだから、罠の看板くらい立てておいても罰は当たらないだろうに。

 

 最後にそんなハプニングはありましたが、山梨の春を満喫したツーリングでした。