年度が明けて、一兵卒から仕事をやることになり、いろいろ忙しくなってしまいました。かなり間が空いてしまいましたが、今回のガレージでこのシリーズの最終回になりそうです。ビルトインガレージは拙宅の最優先事項の一つでしたので、ガレージありきの設計になっていると言っても過言ではありません。しかしながら、土地の面積や形状、高低差の関係から、完全に理想の間取りにはなりませんでした。

 

 

 一つは家への入り口が南北に完全に分離してしまったことで、これについては「動線」のところで書いた通りです。もう一つはガレージ前のオフセットを十分にとれなかったことです。この部分が十分にあれば、ガレージ前で余裕で洗車ができたのですが、それが厳しいかもということで、家の南側に来客用駐車場兼洗車場のスペースを設けました。最近まではその洗車スペースで洗車していましたが、道具一式をガレージ内に保管してあるため、地味に移動が面倒です。そこで試しに、車を半分ほどガレージから出して洗車してみると、思ったより作業性良く、ガレージ内がびしょ濡れになることもなかったため、今後はこちらを活用するかもしれません。

 

 そして最後は、単純にガレージのサイズです。特に奥行きがギリギリなので、アルファードクラスの車を入れると、リヤハッチを開けることはできません。もっともこれについても、最初からそのクラスの車は停めない想定でしたから、不満と言うわけではありません。ガレージについては妥協したくなかったため、理想を言いだしたら収拾がつかなくなるので、残念な点はそのくらいにしておきます。

 

 拙宅の場合、ガレージに人間用の出入り口はありませんので、ガレージから外に出るにはシャッターを開ける必要があります。ただし、ガレージから徒歩で出るケースは非常に限定的(回覧板を回すときくらいでしょうか)ですので、人間用のドアがないことについては特に不便を感じていません。

 

 

 オーバースライダーのシャッターは素晴らしいの一言です。ガレージに関しては予算の制約を設けず、もう少しお値打ち品シャッターとの差額は算出していませんが、間違いなくこのシャッターの採用は正解でした。この静かさとスピードを経験すると、もう後戻りできません。開閉回数を数えるようなことはしていませんが、おおよそ平均して2回/日だとすると、これまで1500回程度は開閉したと考えられます。そのくらいでは露骨に音が大きくなったり、動きが悪くなったりはしていません。

 

 ガレージの床は土間コンに、エポキシ系の塗装をしました。これについては、こちらから塗料の銘柄を提案し、K社に塗料の手配と塗装をお願いしました。この塗装もいい仕事をしていて、明らかに床の汚れが少ないです。水洗いで大抵の汚れは落ちますし、ゴムヘラ付の水切りモップを買ったら、ガレージの清掃が一気に楽になりました。見栄えにも配慮するとタイル張りも一案ですが、ガレージジャッキをガラガラ引っ張り出して使うことがあるので、割ってしまいそうな(私の想像です)タイルは拙宅には向きません。

 

 

 ガレージの内壁は、家の外壁と同じです。シャッターが開いているときには一体感があってデザイン的には気に入っています。ただトレードオフもあり、あとから壁にフックなどを取り付けようとすると、ちょっとやりにくいです。掃除用具などを引っ掛けておくと便利なのですが、今のところフック類の取り付けはやっていません。

 

 ビルトインガレージは贅沢設備とも言われ、実際にかなりの金食い虫です。でも、車好きのみずがめ座はもちろんですが、車に全く興味のないやぎ座にもかなり好評なので、妥協をあまりしないでよかったと思います。以上、長くなりましたが、3年目に入った拙宅の状況でした。