各2回の夏冬を経験し、拙宅の温熱環境はほぼ把握できました。まずは寒い方から。ヒートショックの防止が、新築(建て替え)する動機の根幹を成していたので、その点に関しては予算を含めて全く妥協しませんでした。つまり、寒い家は絶対にNGということです。

 

 

 さすがに最優先事項にしただけのことはあり、今シーズンの冬だと、リビングの室温は1日だけ15℃台になりましたが、それ以外は17℃以上をキープしています。暖房はLKにある10畳用のエアコン1台であり、6時~8時、16時~21時で自動運転がデフォルトです。これで就寝時以外は、トイレや風呂場も含めて家の中はほぼ20℃以上に保たれています。朝、布団から出るのも辛くありません。家の中で温度差がほとんどないので、ヒートショックフリーという最大の目的は完全に果たせています。最初はとても感動したのですが、すぐにその状況に慣れてしまいました。残念な点に慣れるのはいいのですが、そういった素晴らしい点にも慣れてしまうのは、ちょっともったいない気がしますショボーン

 

 

 ピークと思われる1月の電気代は15000円程度でした。太陽光発電があるとは言え、オール電化でこの料金なら文句ありません。ただし、停電時に備えて石油ストーブも準備していて、天気が悪い昼間(電気代が高い)に試運転と称して焚くこともありますが、あくまで「試運転」なので、使用する灯油はシーズン通して18 Lのポリタンク1本だけです。

 

 実をいうと、単純に電気代だけ考えると、旧宅の方がやや少なかったです。旧宅ではエアコンより炬燵と石油ファンヒーターで暖を取っていました。ファンヒーターの灯油代を考慮すると似たような光熱費になるかもしれませんが、炬燵のコスパが偉大だったのは確かでしょう。ただ炬燵を使うとそこから出るのに「決意」が、さらに多少暖かいリビングから、極寒の地である廊下に出るのに「覚悟」がそれぞれ必要となります。つまり、トイレに行くのに「決意と覚悟」が必要だったわけですから、似たような光熱費で家全体が暖かいのは、よくよく考えてみれば大変なアドバンテージでした。もちろん新宅では炬燵は使用していません。

 

 群馬県の冬は非常に乾燥します。エアコンだけで暖房していると、相対湿度は余裕で30%を割り込みます。高湿度状態よりはましですが、過ぎたるは猶及ばざるが如しで、乾燥し過ぎも困ります。これについては、700 mL/hの気化式加湿器を2台運転して解決しました。おそらく加熱式やハイブリッド式の方が、加湿効率としては良いと思いますが、電気代が恐ろしいことになりそうで、気化式にしています。現状、室温20~23℃、相対湿度40%台をキープできていて、快適に生活できています。あ、もちろん結露は皆無です。