拙宅の出入口の動線についてです。拙宅のざっくりした見取り図を作りました。表裏の玄関は緑、居住部は青、ガレージが橙、シャッターは黒、庭は灰色でそれぞれ示してあります。裏玄関は車での外出が前提で、徒歩でそこから外に出ることは考えられていません。

 

 

 家の中を通れば表裏玄関の行き来は簡単(赤矢印)ですが、外からだと青矢印のように、敷地の外に出てかなり大回りする必要があり、さらにはガレージのシャッターが開いている必要があります。ビルトインガレージのある多くの家では、ガレージの出入り口(拙宅では裏玄関)と玄関(拙宅では表玄関)は近接していると思います。その方が圧倒的に便利だからで、私もその通りだと思います。

 

 拙宅がそうでない配置になっているのは、こだわりでも何でもなく、地形や平屋という間取り上、どうしてもそうせざるを得なかったからです。間取りを決める過程で、玄関とガレージが近接したプランもありましたが、トイレが玄関脇にあるという、私にとってはどうでもいい点にやぎ座激しくNGを出し、そのプランはボツになりました。群馬という土地柄、外出の際には車を使うから、住人は裏玄関しか使わないだろうと、その時のみずがめ座はあまり深く考えずにやぎ座の意見を取り入れて、現在の間取りに割とすんなり落ち着きました。

 

 

 ところが実際に住み始めると、予想外に表玄関を使う頻度が高いのです。例えば、自転車を表玄関内に駐輪しているので、通勤で自転車を使う場合や、健康を意識して歩いて買い物に行く場合など、車を使わずに外出するシーンもそれなりにありました。もちろん、庭に出る時も表玄関から出入りします。ただ、これらの場合は表玄関から出て、表玄関に戻ってくるので、とりたてて問題は生じません。

 

 問題になるのは、裏玄関から出て表に戻ってくる(あるいはその逆)のケースです。その何が問題か?もうお分かりですね。そう、です。でも最終的に帳尻が合うのでは?とお思いでしょうが、次のようなケースを考えてください。まずやぎ座が車で外出し、帰ってきたらみずがめ座が同じ車で外出します。この場合、ガレージのシャッターをいちいち開閉したくないので、帰って来たやぎ座は南側にある駐車スペースに車を停め、当然近い表玄関から家に入ります。出ていくのは裏で帰りは表になりますね。みずがめ座はその逆で、表から出て裏から帰宅することになります。そうすると、靴の場所が移動するのがお分かりでしょう。

 

 上記はほんの一例ですが、生活しているといろいろなパターンが生じ、気が付くと、「あれ、あの靴どっちの玄関にあったっけ?」という状態がしばしば発生します。履きたい靴が逆の玄関にあると、靴を持って家の中を移動することになります。こう書くとかなり面倒な印象を与え、人によっては家の中を靴を持って移動すること自体に抵抗があるでしょう。が、我々の場合はそれなりに順応してしまいました。多少面倒だなとは正直思いますが、まあこんなものかと生活しています。

 

 一番面倒なのは、南側のスペースで洗車をするときですね。道具をガレージに置いてあるため、ガレージと洗車スペース(図だとグレーの部分)を何度も往復することになり、これが地味に効くのです。本来なら、ガレージ前に洗車ができるほど十分なスペースがあればいいのですが、これは敷地の関係で実現がほぼ無理でした(実際はガレージ前でやってやれないことはないのですが)。やっぱり、平屋+ビルトインガレージはかなり広くて形の良い敷地が必要でした。後悔まではしていませんが、この動線が数少ない拙宅の不便ポイントでした。