冬の味覚の一つであるあんこう鍋。正直、あんこう自体は美味しいとは思いませんが、肝を溶かし込んだスープが絶品で、1年に1回は食べたいと思います。本場として北茨城を初めとする茨城県が有名ですが、関東圏である茨城県は多くの人が押し寄せ、そのせいか非常に高価かつお一人様お断りのお店が多く、ソロツーリング愛好家の私には非常にハードルが高いのです。そうかといって、やぎ座を誘ってもあんこうの肝が苦手なため意味がありません。しかし、県境をまたいで福島県いわき市になると、ぐっとハードルが下がります。北茨城の海もいわきの海もほぼ同じですからね。

 

 

 ランチにあんこう鍋を食すというのが今回のツーリングのメインテーマですが、しっかりモーニングもいただきます(笑。今回は栃木県宇都宮市のはずれにあるTOMOCRAFT 028CAFÉという前回の「2-7珈琲の丘」よりさらに謎のネーミングのお店にお邪魔しました。2-7珈琲の丘も住宅団地内の民家での営業でしたが、こちらもそうで、「民家度」はかなり高く、事前に調べていなければ入店を躊躇うでしょう。

 

 

 玄関ドアを開けて入店すると、温かく迎えられました。和洋両方のモーニングがありますが、お昼のことを考え洋風にしました。パンが2枚も付いていて、ガッツリと食べられます。飲み物は作り置きのものでしたが(味はそこまで悪くありません)、ドリンクバー形式で飲み放題でした。内容と価格を考えればコスパはかなり高いです。

 

 

 後から茨城からというお客さんが来て、奇しくもカフェオーナーを含めて北関東3県人が集まりました。茨城の人はここ(栃木)はとても寒く、茨城が暖かいのは海のおかげかね?と言っていましたが、栃木と同じ海なしの群馬(平野部)も栃木よりかなり暖かいです。自宅を出たときに-2℃付近を示していた車の外気温計が、北関東道を走っているうちに目に見えて低下し、カフェに到着する頃には-6.5℃まで下がりましたから、気のせいではありません。おそらく栃木が抜き出て寒いのでしょう。

 

 

 そんなモーニングを食べて、例によって車が少なそうな道を選んでいわき市を目指しました。福島の山間部に入り込むと、積雪・凍結路に遭遇しました。太平洋側であってもやはり福島ともなると雪がありますね。来シーズンには交換しなければならないスタッドレスタイヤでしたが、怖い思いをすることもなく細い山道を抜けられました。

 

 

 そしてお待ちかねのあんこう鍋をいただきます。〆のおじやが絶品で、このおじやを食べるために鍋を食べていると言っても過言ではありません。このお店は昨年12月に続いての訪問でしたが、年が明けたのを機に価格の見直しをしたようです。あんこう鍋は100円値上げされていましたが、茨城、例えば大洗あたりのおおよそ半額で食べられます。サンマを使った料理は300円も値上げされていましたが、ここ最近のサンマの不漁を知れば、今までが安すぎたのだと思います。

 

 

 最近はツーリングよりグルメツアーの様相を示していますが、まあそれも一興と言うことで。