年収と離婚率の統計学的な関係 | 研修医ノート

年収と離婚率の統計学的な関係

「年収が高いほど既婚率が高い」という、あなたもすでに知っているであろう有名なデータ↓。

 

では、離婚率は年収の違いでどのような違いがあるのか?を知りたかったが、それを直接調べたデータはありませんでした。

 

その代わり見つけた間接的データ↓

https://www.riskmonster.co.jp/study/research/pdf/20210202.pdf

20代から40代女性600人の、「夫の仕事や年収に不満がある率と、夫の仕事や年収への不満が原因で離婚したい率」を調べたリスクモンスター社の調査。

 

https://doda.jp/guide/heikin/age/

20代から40代の日本人の年収別の人数分布。

 

↑これら二つのデータを合算すると、「20代から40代の妻たちがどんだけの程度、夫の仕事や年収に不満を持ってそのせいで離婚したいか」のデータを、やや正確さは落ちますが十分実用的な確度で算出することができます。

 

↑その算出過程を示した表計算。

 

以下、算出されたデータから得られる事実。

 

夫の年収  夫の仕事に不満な妻  夫の仕事に不満でない妻

<600万円  270       227

>600万円  30        72

このクロス集計表のフィッシャーの正確確率検定により統計学的に有意に、年収600万円未満の夫は年収600万円以上の夫よりも2.8倍、妻から夫の仕事について不満を持たれやすい(p<0.00001)。

 

夫の年収  夫の仕事が原因で離婚したい妻  夫の仕事が原因で離婚したくはない妻

<600万円  77       420

>600万円  6        97

このクロス集計表のフィッシャーの正確確率検定により統計学的に有意に、年収600万円未満の夫は年収600万円以上の夫よりも2.9倍、妻から夫の仕事について離婚したくなるほどの不満を持たれやすい(p<0.01)。

 

夫の年収  夫の年収が不満な妻  夫の年収が不満ではない妻

<600万円  406       91

>600万円  37        66

このクロス集計表のフィッシャーの正確確率検定により統計学的に有意に、年収600万円未満の夫は年収600万円以上の夫よりも8倍、妻から夫の年収についての不満を持たれやすい(p<0.000000000000000001)。

 

夫の年収  夫の年収が原因で離婚したい妻  夫の年収が原因で離婚したくはない妻

<600万円  64       433

>600万円  2        100

このクロス集計表のフィッシャーの正確確率検定により統計学的に有意に、年収600万円未満の夫は年収600万円以上の夫よりも6.9倍、妻から夫の年収について離婚したくなるほどの不満を持たれやすい(p<0.001)。

 

日本の離婚率は約33%なのに対し、↑この結果によると夫の年収が原因で離婚したい率は約11%なので、日本人の離婚の3分の1は夫の収入の低さが原因ということになりますね。

 

というわけで、男性は家族を守るために年収アップへの画策しないといけません。

 

ちなみにリスクモンスター社は「年収高くてもリモートワークで夫が家にいすぎると妻が不満になりやすい」という結論出してますが、その結論出すにはあまりにデータが貧弱すぎます。リスクモンスター社のデータからわかるほぼ唯一かつ巨大な傾向は「妻は夫の年収が低いと離婚したいほどの不満を持ちやすい」という事実です。

 

さて、あなたやあなたの夫の年収が低い原因は何でしょうか?

 

それについてはすでに過去ブログ記事に書いてますので、こちら↓をご覧ください。

もし僕が稼げる資格取れない立場だったら、日本出てお金持ちの国に行って仕事するかなあ。。。

↑マカオでプログラマーやると年収683万円〜910万円。

↑日本のプログラマーの年収は523万円。

 

マカオの家賃は高いという評判だが、↑これだと東京のやや高めのアパートと変わらない。これで年収683万円〜910万円(マカオの所得税率は非常に低い)だったら、結構資産増やせます。5年くらい働いて節約して2000万円近く貯めてそれを新ニーサの限度額(360万円x5年=1800万円)までS&P投資信託に突っ込んでたら、年取って体力なくなって仕方なく日本に帰ってからも結構余裕持って仕事選べますね。