〇川辺・夕方
大地「(あーあ、本当、もうどうでもよくなった……。 中学の時から空(アイツ)に振り回されていたんだ。 今さら怒っても仕方がない筈なんだ。 だけどさ……) ちったぁ俺の事を考えてくれても良いじゃねぇか……」
碧(16)♂「…………」
大地(誰か来た……)
碧「こんな所に人がいるなんて珍しいな?」
大地(何だコイツ……? 俺がここで暇を潰している様に見えるのか?)
碧「どうした? 何か嫌な事でもあったのか?」
大地「(コイツ……、俺と同じ学校のヤツか) ほっといてくれ、一人になりたいんだ」
碧「嘘だな」
大地「は?」
碧「お前は今、人の優しさを求めている様に見える。 愛を求めている様に見える。 本当は構って欲しくて仕方がないのだ」
大地「お前に俺の何が解るんだ!?」
碧を睨み付ける大地。
碧「解るさ。 その怒りの瞳、だけどどこか寂しさが秘めている。 お前は人の優しさを求めている。 愛を求めているのだよ」
大地(あ、コイツ、紅たち(アイツら)の部類だ……)
碧「だが安心しろ。 お前のその小さな心の闇はすぐに消え去るさ。 優しい光によって」
碧は立ち上がる。
碧「じゃあな」
大地の目の前から去っていく碧。
大地(…………)
空「大地」
大地「っ……!? 空……。 何しに来た?」
空「すまなかった。 あんな事をして」
頭を下げる空。
大地(空が……、謝った……、だと……!?)
碧『お前のその小さな心の闇はすぐに消え去るさ。 優しい光によって』
大地「(優しい光……、か……。 あんな奴らもきっと人には言えない心の闇があったのだろうな……) 別に良いよ。 もう気にしてねぇから」
空「本当か!?」
大地「ああ」
空「っしゃぁぁぁぁああオラァァァァァァァァアアッ!!」
ガッツポーズをとる空。
空「じゃ、帰ろうぜ?」
大地「ああ!! (そうだよな……、コイツは悪いヤツじゃねぇ)」