〇通学路・夕方
大地(久しぶりに一人で帰るな……。 月華と陽子は二人で女同士の遊びに行ったし、空は……、まあ、どうでもいいとして……。 それにしても……、やはりあいつらがいないと静かだな……)
肩をぶつける大地。
大地「あ、スミマセン」
不良1「イッテー、おい、今の骨イッたぞ?」
不良2「え、マジで!?」
不良3「おい、テメェ!! どう落とし前つけてくれんだ!?」
大地(あ、面倒臭い奴らに引っ掛かってしまった……)
不良1「おい、骨イッたんだけどどうしてくれんの?」
大地「あ?」
不良を睨み付ける。
不良1「何ガンくれちゃってんの? 慰謝料払えよ」
不良1の顎を殴る大地。
そのまま不良1は意識を失う。
不良2「テメェ!! 何しやがんだ!?」
大地「何って、正当防衛」
不良3「まだこっちは何も手ぇ出してねぇだろうが!!」
大地「あ、それもそうだな。 スマンスマン。 生憎、社会の吹き溜まりにくれてやる金は無いんで」
笑う大地。
不良2「テンメェェェェェェェェェェェェェェエエッ!!!!」
不良3「やっちまえ!!」
大地に襲い掛かる不良たち。
正義(16)♂「止めるんだ!!」
不良2「あん!? 誰だテメェッ!!」
正義「僕は、人々のピンチに駆けつける正義の味方の高校生!! その名も!! ジャスティス・正義!!」
大地「何だよ、ジャスティス正義って!? 何、ジャスティス×ジャスティスって!? ハ〇ター×〇ンターかよ!!」
正義「因みに、この名前は本名だ」
大地「コンプレックスに陥りそうな名前だな!?」
不良2「おい、テメェら。 何俺ら無視して漫才してんだ?」
正義「フンッ!! 社会を蝕む小さな悪め。 僕がこの手で直々に更正してやる!! さぁ、行くぞ!!」
不良2「オラァッ!!」
正義「グァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアアッ!?!?」
吹っ飛ぶ正義。
大地「弱ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああっ!?!?」
不良2「ったく、無駄な時間とらせてんじゃねぇよ!!」
大地「おい、大丈夫か?」
正義「くっ!! ここまでか……」
大地「大丈夫そうだな。 まあ、ここで寝とけ。 すぐ片付けるから」
不良2「あん? 嘗めてんじゃ」
素早く不良2の懐に入り込みそのまま顎を殴る大地。
不良2は気絶する。
不良3を睨む。
大地「おい、テメェ……」
不良3「は、はいぃっ!?」
大地「そこに伸びてる二人を連れて帰れ」
不良3「は、はい……」
正義の肩を担ぐ大地。
大地「さ、終わったぞ?」
正義「すまない。 一般生徒に助けられるなんて僕もまだまだだな」
大地「何であんなムチャをしたんだ?」
正義「困っている人を助けるのに、理由なんていらないだろ?」
大地「…………」
正義「あ、もうこの辺で良いよ。 助けてくれてありがとう。 また学校で会おう」
大地「気を付けてな」
親指を立てながら去る正義。
月華「大地じゃないか」
大地「あ、お前ら……」
陽子「さっきの人は誰だったの?」
大地「あいつか?」
正義『困っている人を助けるのに、理由なんていらないだろ?』
微笑む大地。
大地「"正義の味方"だよ」