○西暦202×年、中東、シリア、ダマスカス
外科医・永沢隆仁、ケバブを食べている。
隆仁の心の声「ここはアフロユーラシアの交差点、世界島の中心」
空がピカッと光る。
次の瞬間、摩天楼、超高層ビル群が崩れ落ちる。
隆仁「!?」
隆仁、上空を飛び去る爆撃機の群れを目撃する。
隆仁の心の声「あれはソヴィエト連邦軍、そしてイスラエル王国ユダ族自治区主席ヘロデ親衛隊の爆撃機…」
○ダマスカス市内の病院
負傷した子供、隆仁達によって集中治療室へ搬送されている。
リポーター達、隆仁を追い掛けながらマイクを向ける。
リポーターA「The person you are transporting is the son of the terrorist who injured an Israeli by throwing stones, right?」
リポーターB「Let us know what you feel to treat a relative of a terrorist...」
隆仁「(激怒して)Shut up! Even if the patient is the child of a terrorist suspect, I will risk my life to treat him...」
リポーターC「…」
隆仁「There is no superiority or inferiority in life!」
リポーター達「…」
隆仁「I can't let this boy die...
Get out of the way!」
隆仁達、集中治療室に入る。
○西暦2999年、イスラエル王国、聖地エルサレム嘆きのソロモン神殿エリア
神殿及びその周辺は廃墟と化している。
神殿内部で北条時仁が機械生命体数体と共に掃討作戦を展開する。
時仁、神殿中心部の床の巨大な六芒星の上に立つ。
時仁の心の声「共通歴2×××年に再建されてから数百年間に渡り健在であったソロモン神殿も結界が弱まって人間ですら侵入可能になった挙句、廃墟と化したか…」
機械生命体A「…」
時仁の心の声「この下にコールドスリープ状態で封印された天使長ルシファー様の本体を蘇生させる事が出来れば…」
負傷した神官、時仁の脚を掴む。
神官「おい!あんた『天使長ルシファーの13使徒』の一人なんだろ?
俺達を助けてくれよ」
時仁「天使長様は御自身を救世主ではなく救聖主であると自負されておられます。
残念ながら天使長様が『救いに値しない』と御判断された人間達が救われる事はございません」
神官「そんな…」
機械生命体B「…」
機械生命体C、神官を窒息死させる。
時仁「…」
(To Be Continued)