今月10日、漫才の相方の友達Mさんの所属するコンビ魔族さんが出演した「ホリプロお笑いライブ~シルバープレート~Vol.63」を観に新宿バティオスへ行きました。

 

魔族さんはテンポがとても良く、凄く面白かったです。

久々に笑い過ぎて涙が出ました。

魔族さんは間違いなくあの日一番面白いコンビでした(勿論優勝は魔族さんでした)。

直前の出演者・大清水ツアーさんと世界遺産ネタが被っていたにも関わらず面白過ぎて大爆笑してしまいました。

サドヤマさんの熱量、そしてその熱い鞭攻撃を受けるMさんの奏でるハーモニーはあのライブハウスでまさに「笑いの枢軸」となっておりました。

グルメリポーターのお仕事が決まったらぜひ拝聴したいです。

 

また、そのライブには偶然、お笑い芸人養成所で同期だったヒグティーさんの所属するトリオ・タナバターも出演していて、タワマンネタを披露していて感心しました。

ヒグティーさん演じる司会者を挟んで林田さん達演じる「庶民に毛が生えたレベルのタワマン低層階居住者のプチブル・マダム達」の繰広げるドングリの背比べがとても滑稽でありながら現代社会を風刺した演劇となっており、良かったです。

林田さんが空手三段で那須川天心選手の空手時代のライヴァルだったというのは衝撃でした(何故キックではなくお笑いへ?)。

 

かつて、お笑い芸人養成所の第一回のネタ見せで放送作家Sさんが僕達に言った

「『面白ければいい』という発想からは卒業しなければダメだよ」という旨の言葉は今も考えさせられます。

「面白ければいい」という発想は打撃系格闘技でいえば「ブンブン丸」の事であり、パワー、破壊力があるならある程度は戦えてしまう場合もありますが、下手なままであり、それではもはや高度な演劇、プロスポーツと化したコント等の世界では勝てません…

今回のライブ出演者の皆さんはネタ時間を1分たりとも無駄にしない緻密な台本作り及び演出を行っていたのだろうなと、つくづく実感させられました。

 

次にお笑いコンテストに出場する時はブンブン丸にならぬよう、しっかり反省してネタ作り、練習をして魔族さんのように会場に大爆笑を巻き起こしたく存じます。

正が有るから奇が光る。

押忍