金曜日の稽古上がりの事・・・・。
ウチの益子道場は、開設時より長年やり続けているしきたりがある。
稽古が終わり、体育館から退館する際は、帯上から退館し
帯下はそれを不動立ちで見送るという帰り方だ。
礼儀作法の一つですね。
当然年齢に関係無く、白帯が最後になる。
稽古生が多かろうが少なかろうがそんなのは関係ない。
これは自分が修行した極真空手の道場から学んだ事で、
その日練習した施設に
『稽古をさせてくれてありがとうございました。後輩達ご苦労様。』
と、挨拶をするのは当たり前の事なので、現在もやっている。
金曜日の退館の時の事だった。
最後の挨拶をして帰ろうとした時、体育館出入口に関係の無い数名の男子小学生がチョロチョロとしていた。
入り口にいるので、それにつられて不動立ちが出来ていない稽古生達。
チョロチョロと男子小学生達・・・見てくれが軽い・・・。
だらしない…
そこで
一括した
開口一番!
「遊び場じゃ無ぇぞ!!」
つって、活を入れる。
稽古生達は瞬時に不動立ち。
甘やかされてるボクちゃん(チョロ男子小学生)たちは、もうびっくり仰天でその場に体育座りや、逃げて行った子もいた様に見えた。
ダセーー
帯上から出るので
指導員の先生と一緒に、稽古生が退館するのを見届ける。
おもてでは例の甘ったれボクちゃんたちがチョロチョロと。
そんな中、明らかに聞こえるように
正に故意的に聞こえて来た発言‼
「宗教じみてる!」
と、ハッキリと聞こえるように言ってくれたので・・・。
『カチン!』と来つつもそこは冷静に。
言ってくれたね~、甘ったれちゃん!
瞬時に頭をよぎる!
さて
この甘ったれ連中にどう反撃するかな~?
って、思って。
そんなざわざわした雰囲気の中、
一瞬出来た静寂。
その瞬間!
もちろん先方さんに聞こえるように
「だらしの無ぇ、糞ニッポン人どもが!!」
と、一撃。
シーン・・・
少ししてボクちゃんの一言
「チャラ男になる??」←(笑)
そのまま、シーン。
いつの間にかいなくなってた。
ダセーー
稽古生を全員見送った後、指導員のM先生に
「あれ、わざと聞こえるように言ったの分かった?」
M先生「分かりました」
俺「極真は売られたケンカは買うんだよ! 俺は黙っていたけどいつ反撃するか、そのタイミングを見計らってたよ!」
充分な一撃を入れてやった‼
そしてM先生にこう教えた。
「俺達が十字を切って挨拶をするのは野球にしたら、バッターボックスに入る時に、相手に『お願いします』と頭を下げるだろう、」
「陸上選手が、走り終わった後にトラックに向かっておじぎをするだろう、、」
「それと一緒なんだ! 感謝をする気持ちを忘れちゃダメなんだよ!」
「しかし、あんなバカな日本人が増えていて、、
自衛隊の人たちも、命がけで国民の為にこの国を守ろうとするのはバカバカしくなるだろうね」
「俺たちは自衛隊の人たちに、命がけで守ってもらえる国民でいたいよね!」
M先生「押忍!押忍‼」
グラウンドでやってるスポーツクラブさん
調べもし無ぇけど、一緒にすんなよ!
俺達がやってるのは
『格闘技』
なんだよ!
『格闘技』
つうか、ほっとけよ!何で他団体に横やり入れんの
そもそも畑違いの競技だろ‼
遠い遠いあの頃・・・。
ほとんどミッドと組手の稽古で、アザだらけの毎日だった…。
自分が強くなれば、試合の結果なんかどうでもよかったよ。
先生、先輩から道場を出て行き、
先生の車が見えなくなるまで不動立ちのまま見送った。
車が見えなくなってやっと
「押忍」っと、十字を切って自宅に帰れる。
そんな日本人でいられる自分が誇らしかった。
時代は変わり、勝つために稽古も変わる。
でも軸となっている事は変えないままだ!
極真空手は導かれた人間に与えられたチャンスだと思っているよ。
そこでフルイにかけられるんだ。
チャラ男が増えようが、俺は日本人の心
大和魂を伝えて行く!
金曜日の出来事から…。
また、次回です。