スイスからミラノ・スカラ座へ -3ページ目

スイスからミラノ・スカラ座へ

ミラノ・スカラ座のオペラ体験とスイスの話題です。

12月01日

オミクロン変異種の脅威が世界を駆け巡っていますが、所謂ファイザー社のワクチンを開発したドイツのビオンテックのサヒン社長は彼らのワクチン、コミナティはオミクロンにも重症化を防ぐ為に有効であるという見解を示しています。コミナティがコロナに対する免疫のみでなくT細胞を作り出す二重の防護体制になって居て。オミクロンがそれを突破するのは困難であろう、重要なのはできるだけ早くブースター接種を受けることだと言っています。彼らはオミクロンに対応したワクチンの研究にも取り組んでいます。mRNAの場合ワクチンをコンピューター上で設計する事が出来、サヒン氏は昨年初期のコロナに対し、2週間ほどで設計し終えたと言われています。その後認可を得るのにファイザー社の協力を得て半年かかったのです。というのは彼はmRNAを使った癌の免疫療法の専門家であったからです。今回すでに設計に取り掛かっていて、近いうちに出来上がる可能性が有ると思います。サヒン氏はインフルエンザ•ワクチンの場合の様に簡易化した認可システムが適用されれば、もっと素早く変異種に対応出来る、と言っています。ーーー>5月30日、7月1日など

 

モデルナ社はそのワクチンがオミクロンに有効でないと発表しています。

 

スカラ座の開幕が近づいていますが、予定通り実施される事を祈っています。場合によっては又国境封鎖の可能性もあるでしょうから。私自身はビオンテックのブースター接種を受け2週間が経過したので、かなり安心して生活しています。

 

7月27日

日本入国に於ける処置です

 

ヨーロッパでは7月1日から全域でワクチン接種証明書(紙の書類とスマートフォンのデジタル、何もQRコード付き)の運用が始まっていて、国によって若干の違いがある様ですが、それを提示する事で自己隔離の様な制限無しで、ほぼ無条件に入国し行動できます。日本の場合ワクチンの効果が未だ出ていない為、そこまで踏み込めないのでしょう。私たちが一時帰国する際に最大の障害は14日間の自己隔離を求められることで、それは時間の無駄にしかならず、1週間だけ帰国するのは意味をなさなくなります。

 

大使館からの指示では、検査証明書は原則として厚生省の書式で無くてはならず、それをダウンロードしスイスの医療機関に説明して記入してもらう必要があります。

 

これは仕事で日本を訪れる外国人も同様なわけで、できるだけヨーロッパの実績を踏まえてワクチン接種証明書を認めて頂ければ全て簡単に解決する筈ですが。サッカー•ヨーロッパ選手権の後、一時的に感染者が増えましたが、ここ数日再び急激に減少しています。ヨーロッパが日本のワクチン•パスポートを認めるのであれば、日本側も同様に受け入れるのが外交上の慣例と思います。日本の対応の遅さはしばしば体験し、若干もどかしく思っています。

 

 

7月23日

大きな催し物に於いても接種証明が求められるとのことで、スカラ座にも適用されるのでしょう。日本のワクチン•パスポートでイタリア入国が出来ますが、レストラン等ではヨーロッパと互換性のあるQRコードが無くて真偽の判定が出来ないと使えない可能性があると思います。

 

7月21日

スカラ座における感染予防処置について書きました。

ーーー>スカラ座オペラ公演を再開

 

7月12日

昨日ロンドンでは先ず14時からウィンブルドンでテニス男子シンングルスの決勝が行われました。対戦したのは常連フィナリストのノヴァク•ジョコヴィッチと初めてのイタリア人として決勝に進出したマッテオ•ベレッティーニ。マスク無しの1万5千人の観衆の前で時速220Kmの猛サーヴを打ち込むベレッティーニを正確に打ち返すジョコヴィッチが4時間の戦いを制しました。

 

20時からはサッカーの欧州選手権決勝がやはりロンドンで行われ、イタリアが始めて決勝に進んだイギリスと対戦し、此処でもマスク無しの6万5千人が詰め掛けました。結果は1対1の後ペナルティ•キック戦でイタリアが勝利しました。スイスにも沢山のイタリア人が住んでいますから、試合終了した真夜中から彼らが集合し、歓声を上げ、花火を上げ、車がクラクションを鳴らしながら走り回り、遅くまで祝いました。警察は遠巻きに見守り、全てを容認し、問題はなかったとコメントしました。テニスに於いてもイタリアを応援していた私は窓を大きく開け一緒に楽しみました。

 

コロナ、特にデルタ変異体の感染が増えていますが、ワクチン接種が進んだおかげで重症者の数が少なく、病院にも余裕が出て居るので、満員の観衆を入場させることが許されました。今後の増減が気になりますが、こういった状況から日本でオリンピックが無観客で催される事が必ずしも理解されていません。ジョコヴィッチはがっかりしたと語り、オーストラリアのキリオスは、それを理由に不参加を表明しました。彼はウィンブルドンで負傷し棄権して居るので、無理をしないで体調を整えたい気持ちもあるのでしょう。しかし彼らにしてみれば大勢の観客の前でプレイすることによって、大きなモティヴェイションを掻き立てられのですから、無観客は自然と試合内容に影響を与えるでしょう。

 

オリンピックを開催する日本でワクチン接種が欧米に比べて遅れて居ることが不思議に思われています。当初、供給の問題もあったのでしょうが、その後も遅々として居る様に見えます。ヨーロッパでは今年初めから接種を始め、半年経って現在の状態に至って居る事を考えると、見通しが甘かったのでは無いかと思えます。

 

7月10日

 

7月9日

日本でも報道されましたが、ビオンテックとファイザーはデルタ変異体に対し三度目の接種が有効性を高めるとして、各国の保健当局に許可の申請をしました。又、ビオンテックではドイツ、マインツの工場でデルタ型に適応したワクチンを既に製造していて、来月には治験を始められると言う事です。日本ではファイザー社が製造中とも報道されていますが、間違いです。その設計変更が出来るのはビオンテック社だからです。シャヒン社長によると、それは遺伝子のごく一部の変更で可能である為、これまでの実績に基づいて認可が早く得られるかどうかが鍵の様です。似た様な簡略化された認可手続きは、毎年新たな変異体の現れるインフルエンザに対するワクチンで既に行われて居るそうです。

 

7月7日

6月24日に書きましたが、この内容に同感です。 EUではこのワクチン•パスポ’ートを世界標準とする様働きかける意向ですが、アメリカの動向によるのでしょう。尤も一年位経ったら必要無くなるのでは、という期待も有ります。

 

7月2日

 

スイスでもワクチン接種を受けたくないという友達がいます。この人たちに共通して居るのは、医療に対する不信感があるように思えます。『医者にも分からないことが一杯ある』、『医者より自分の方が良くわかって居る』、更には『医者は不要な治療をして金儲けをしている』なんて言って居る人もいます。医者の我が息子に話したら、このような患者は結構いて、一眼でそれと分かり『それならご自由に、勝手にしてください』と思うそうです。そもそも忙しくて不要な治療をやる余裕はないということです。友達の医者に聞いたら『そう考えるのは患者の権利だ』と笑っていました。いずれにせよ医者は真剣に考えてくれませんから、自ら損をするのみです。

 

私は息子の勉強ぶりを見て、『これだけやっても全て分る訳では無いのだ』と思い、かかりつけ医を常に全面的に信頼しています。医者は信頼を感じると一生懸命やってくれます。おかげで診断の難しい病気というか、他の病気と間違えることの多い場合があっという間に解明され、簡単に治癒したこともありました。

 

スイスの医学部の厳しさに触れました。

ーーー>人種差別と学校 『ギムナジウムをきちんと終了すると••••』

 

7月1日

 

6月25日

 

6月24日

日本でも接種証明書発行の動きが有る様です。

 

ヨーロッパなどの動きに合わせたのでしょうが、それらは今のところEU域内でのみ有効で、国境審査の為だけでなく、飲食店やイヴェント(オペラも含む)の訪問者の接種の有無をQRコードを使って簡単にチェック出来ます。其の際、偽造を防ぎ個人情報が守られる事を重視しています。

スイスのアプリ COVID cert。真偽をチェックする為のアプリも公開されています。QRコードに隠されているサインを読み取るもので、個人情報には触れません。

左から、ダウンロードされたアプリケーション、紙の証明書のQRコードをスキャン、取り込まれた証明書、詳細、真偽のチェック

 

ドイツのシュパーン保健相は『国際的にはWHOの黄色い証明書が常に有効だ』と語っています。日本独自のものを作ってもQRコードに互換性がないと役に立ちません。ヨーロッパ以外では従来からあるWHOの証明書が必要と思い、私も記入してもらっています。WHOが統一書式とAppを出してくれれば良いのでしょうが。

此処に書き込めるのは接種した医師のみですから、国や自治体が発行する場合は書面になります。しかし自分で勝手に書き込み、適当なスタンプを押して偽造するケースが出てきた様で、信頼性が揺らいでいます。本来自分自身の為に役立つ物でしたが、現在の様に公共機関が求める証明書としては弱点がある様です。

 

スイス政府は昨日ワクチンの有効期間を従来の半年から一年に延長し、接種した人達、及びコロナ感染から完治した人達に大幅な自由を与える事を決定しました。少し前に九ヶ月有効と言う新聞報道もあったのですが、オフィシャルなものでは無く、どこから出て来たのか不明です。

 

6月17日

コロナ•ワクチン接種証明書の交付を受けました。これでヨーロッパ域内はかなり自由に行動できます。国によっては予め申告する必要があります。スマート•フォン用のアプリも有ります。ビオンテック製造となっているのは5月30日に書いた通りで、日本ではファイザー社製と言われているワクチンです。厚生省のホーム•ペイジでもファイザーとしか書かれてなく、ビオンテックのことは何処にも出て来ません。そうなると日本でも認めてもらえるかどうか心配です。 その手のお役所仕事に困惑した経験がありますから。尚、スイスではビオンテックとモデルナのワクチンが認められていて、それ以外は接種したことになりませんが、ファイザーはビオンテックとして有効だそうです。

 

6月2日

ワクチンが九ヶ月有効という記事が報道されています。治験で最初に接種を受けた人たちに現在も免疫が確認された為でしょう。ですからもう三ヶ月経ったら一年有効と言い出す可能性があります。それについてあるドイツの細菌学者はテレヴィのインタヴューで『皆、一つの事しか聞いてこないが、答えも一つしかない、有効期限に関しては未だ分からない』とユーモラスに答えていました。世界規模で壮大な人体実験が行われて居るのです。

 

昨日スイスの厚生省は今年の末から最初に接種を受けた人たちに追加接種が出来るであろうという見通しを発表しました。それまでに希望者全員に対する接種が一応完了するという事です。今年初めにスイスで接種が開始されてからほぼ一年目になります。シャヒン社長の見解を踏まえて準備して居るのでしょう。

 

5月30日

日本でもようやくワクチン接種が始まった様ですね。ヨーロッパでは今年初めから行われ、当初はワクチン不足から思う様に進まず、政府に対する風当たりも強かったのですが、5月になって効果が現れ、新たな患者数が激減して来た為、スイスでも今週からレストランが若干客数を制限して営業を始める事が許されました。又、ワクチンを接種した人、感染した後全快し免疫を持って居る人達に全面的な自由を与えることも考えられていますが、接種を受けたくても順番が回って来ない人達を差別することになる為検討が続けられています。日本で鎮静効果が現れるのはいつ頃になるのかなあ、と思っています。

 

いわゆるファイザー社のワクチンを開発したのはドイツのビオンテック社です。(バイオンテックは英語読み)

その創業者のウール•シャヒンがファイザー社でワクチン担当のドイツ人カトリン•ヤンセン副社長とそもそも親しかった為、2018年からインフルエンザ•ワクチンの共同開発が始まっていました。ビオンテックはmRNAテクノロジーを使った個々の患者に適合させた癌の免疫療法を研究していて、その技術を応用したのです。この技術はウィルスのDNAを元に設計しすぐに生産に移すことができる為、毎年新たな変異体の現れるインフルエンザに適応するのに優れて居ると考えたのです。その研究をコロナに応用することで短期間にワクチンを作り出すことに成功しました。しかし同社は当時個々の患者のワクチンしか作っていなくて、大量生産する設備が無かったし、認可に必要な臨床試験などのプロセスについてファイザー社が豊富な経験を持っていた為提携したのです。ビオンテック社は昨年9月にドイツ、マールブルクにあるノヴァリティス社のワクチン工場を譲り受け、今年2月から生産を始めています。

----->人種差別と学校

 

 バイデン大統領が特許の公開を求めて話題になりましたが、私は特許の保持者がドイツの会社であった為では無いかと思っています。それに対しシャヒン社長は、特許を公開しただけで誰にでも製造できるわけでは無いし、その技術を持っている所とは既に提携している、と反論し、議論は収まりました。日本の会社はそれに含まれていない様ですが、塩野義社長によればmRNAの基本的な技術が欠けているのでしょうか。中国の会社とは一年前から提携しています。

 

現在ワクチンの効果がどれくらい持続するのかに興味が持たれていますが、シャヒン社長は『効果はずっと持続するが、全く新しい変異種に対応して新たなワクチンが必要になる可能性がある。それまで少なくとも一年以上はかかるだろうし、我々は素早く対応できる』と言っています。

 

2月21日

コロナ•ワクチンの接種を受けました。スイスでは一月四日から受付が、五日より接種が開始されました。申し込みはインターネットで行われ、多くの人が希望した為八時間たっても予約が取れなかった、と言う人のことがニュースになったりしましたが、私はスカラやバイロイトで慣れていたおかげで初日、二番目のグループに入る事が出来ました。テレヴィの取材を受けるかと思っていましたが、彼らが行ったのは老人ホームでした。

 

まずは受付の係員に身分証明書と健康保険証を提示し必要な書類を作ってもらい、これがその後接種証明書になります。引き続き医師の問診があり、既往症や現在の健康状態を尋ねられ、接種を受ける意思を確認します。それから次の医師に誘導され接種を受け、先ほどの書類にサインしてもらいます。その後十五分の観察時間があり帰宅を許されます。全部で三十分足らずでした。私の場合注射した箇所がほんの少し凝った様な感じになりましたが、普通の範囲でしょう。使われたワクチンはファイザー製でした。一月二十七日に二度目の接種を受けましたが、その少し前にファイザー社が増産体制を整える為一時的に減産すると言う報道があり、心配しましたが、同じロット•ナンバーのワクチンでした。二度分の量が最初から確保されていた様です。

 

ドイツでも多くの人達が殺到した為、供給が追いつかずワクチン不足となり、大々的に開設された接種センターに閑古鳥が鳴く有様でした。最初は世界の人々に平等に配布しようと言う話であったのですが、死者が毎日出る状況から、皆エゴ丸出しでワクチン確保に走り廻る有様となっています。ファイザーと共同開発したビオンテックはドイツの会社であるにも関わらず、十分に確保されていない事に対する批判も噴出していて、輸出禁止という声もあります。そう‘なると日本への供給にも影響が出るのではないでしょうか。トーク•ショーを見ていたら、政治家同士のババ抜き、なんて言っていました。そんな中、EUのフォンデアライエン委員長が状況を甘く予想していた事を認めました。

 

当初用いられていたのはファイザーのみでしたが、その後モデルナとアストラゼネカのワクチンが加わり、接種のスピードが加速しています。しかしアストラゼネカのワクチンは効き目が劣ると言う風評が立っていて、『それでもやった方が良い』と思う人や拒否する人がいる様です

 

英国変異体が大陸でじわじわと広がっている事に対する警戒感からヨーロッパ全域でロック•ダウンの延長の動きが強く、閉店を余儀なくされている業界から上がる悲鳴は深刻さを増しています。スイスでもとりあえず2月末までとされていたロック•ダウンを三月末まで延長する方針が伝えられ、近日中に正式決定されるそうです。四月以降は若干の解除が期待できる様ですが三月二十四日に決定すると言います。ワクチン接種を受けたおかげで少しは行動範囲を広げられるかと思っていましたが、相変わらずレストランなどは閉まったままなので、外出する意味もなく、自宅待機の状態です。同じくワクチン接種を受けた友達を招待したいのですが、五人以上集まる事が禁止されています。少しでも状況が良くなる様期待する他ありません。