18年ほど前、使っていたピアノが限界にきていて、ピアノを買い換えた。
その時、色んなピアノを見て弾いて回った。
スタインウェイを弾いた後YAMAHAのショウウィンドウに行って弾かせてもらった時、タッチも音色もとても似ていた。
ベーゼンドルファーのショウウィンドウに行って弾かせてもらったら、独特だった。タッチが私のやるように良くも悪くも反応してくれた。弦の巻き方や木の使い方も独特だった。
そのこだわりが気に入って、今度は調律師さんと一緒に浜松のベーゼンドルファーのショウウィンドウまで行った。
何台も並んでいて、一つ一つ試してみた。ざっと弾いてみて、気になった楽器に舞い戻った時に、調律師さんに「どうだろう?」と聞いてみた。「僕もそれがいいと思いますよ。」と言われ、にっこりした。
その楽器が私の楽器になった。
その楽器は我が家が気に入ってくれたみたいで、調子は悪くない。
だがしかし、下手に弾くと「あなたは下手です。」と烙印を押したかの如く反応してくれるので、とても嫌になります。その代わり、良くなると「いいんじゃない。」と反応してくれます。
困るのは、お天気に敏感なこと。鉄筋で二重サッシの我が家なのに、雨が降るはるか前から何となく鍵盤が重くなります。
今日も重くなってきたので、明日は雨かな?
機嫌の起伏が大きいピアノさんなので、扱いにくい人間みたいだと思いながら、付き合っています。