ラベル作曲のこの曲は、アロイジウス・ベルトランの散文詩「夜のガスパール」よ中から3編選んで作曲したものです。

ベルトランは1807年生まれ。父親はナポレオン軍の憲兵中尉だった。極貧の中結局「夜のガスパール」は出版されないまま、1841年34歳の若さで死んでしまう。
当時はショパンやリストも活躍していた時代。ロマン主義が花開いていた。
その時代に、ベルトランは韻文詩を避けた散文詩集を書いた。シュールな詩は、ベルトランが生きている時には花開くことはなかった。
そしてラベルは、その中から「オンディーヌ」「絞首台」「スカルボ」に曲を付けた。


ラベルの楽譜は、各曲の初めに各詩が書いてあります。

今度のリサイタルで取り上げるので、先日川口京子さんに詩を朗読してもらいました。
川口さんの演技力もあって、この曲が詩とピッタリしていて、言葉の表現している情景、色合い、その場の風だったり匂いまでもが感じられるような詩です。

4/13のリサイタルでは、各曲を各詩の朗読から始めます。

席はあと僅かですが、ぜひご興味のある方はお出かけいただき、詩の世界を味わってみてください。

日時:4月13日(金)18:30開演
場所:ムジカーザ(代々木上原)