私は、作曲家の伊藤幹翁先生率いるエルフェ女声合唱団のピアニストとして、大学卒業後からずっとお世話になっています。

伊藤先生のご指導は、言葉の表現に対するご指導が素晴らしいです。言葉はこんなに繊細に取り扱わないといけないのかと気付かされます。そしてちょっとのことで、表現が大きく変わってきます。

得てして歌う時は声だけを気にしがちですが、言葉があってそれの表現のための声なのだなあと、それはピアノの表現にも繋がっていて、私は先生に出会わなければ、音の意味をもっと考えずに弾いていたかもしれません。

毎週金曜日の午前中に集まって練習があります。

練習の醍醐味は、みんなが一つになって演奏が盛り上がる瞬間があることです。たぶん団員みんながそれを感じていると思います。

昨日の練習では、そんな瞬間が何度かあって、嬉しかったです。

今練習しているのは、どちらも伊藤先生の作品ですが、二本松の伝説をもとにした「安達ヶ原」と室生犀星の「ふるさとは遠きにありて想うもの~」で始まる「小景異情その二」です。

どちらも素晴らしい曲です(先生はちっとも売る気が無い)。

今日これから浜離宮朝日ホールで、「小景異情その二」を演奏してきます。楽しみです。

エルフェ女声合唱団はいつでもウェルカム。ご興味のある方は、見学にいらしてみてくださいませ。