ピアニストの大変な作業に譜めくりがあります。

ピアノの楽譜は音符が多い、従ってページも多い、そうなるとどうしてもページをめくらなくてはならない、でも両手を使って弾いている、譜めくりをやってくれる人はそうそう雇えないとなると自分でめくるしかない、それでどうするかというと、めくるタイミングが取れるところを探すのです。

ポイントは長い休符、長い音符があるかどうかです。

私の場合は左手でめくりたいから左手で弾く場所でめくれそうな所を探します。

左手の空く場所が短い場合は、右手で左手の部分も弾いてめくったり。
タイミング的にかなり短い時は、素早く!そうすると楽譜が動く危険が!落ちないように!

ピアノトリオとか器楽の曲はとってもとっても音符が多いので、めくるタイミングがなかなかやってこない時があります。そんな時には縮小コピーして切り張りして楽譜を作ったり。(楽譜ソフト書くより原始的ですが、この方が早かったりします。)そんな時の私の楽譜は、アリのように小さい音符の並ぶ楽譜になっています。


自分の人世の時間を、しょっちゅう切ったり貼ったりしていて勿体ない気もしますが、仕事があるだけ有り難いと思って。

暗譜すれば譜めくりの問題は無いのですが、毎回弾く曲が変わるとそうもいかず。

舞台照明が暗いとこれが見辛く、お願いだから楽譜の所だけは明るくしてもらいたいものです。

昨日はおかあさんコーラス大会でした。
こういったコンクールみたいなものになりますと、譜めくりの問題は益々シビアに。
譜めくりを間違える訳にはいきません(かつて間違えたことがあって、ビクビクしながら暫く暗譜で弾いていました)。
めくるタイミングと瞬時にめくれるように楽譜の端を折っておくとか。

それで昨日のおかあさんコーラス大会ではめくる時にピアノに手が当たってしまって(ぶつけるとも言う)、コツっと音を立ててしまいました。
たぶん誰もが「何の音?」と思うか気付かないかだと思うのですが…

あまり器用ではない私にとっては、譜めくりは苦手なのです。

今楽譜タブレットで弾く方法もあって、それですとかなり楽みたいですがまだまだお高そうなのでね(・・;)

他のピアニストの楽譜を拝見する機会がありますと、譜めくりのやり方も人それぞれ。へえと思います。

今度楽譜を見ながら演奏しているピアニストを見ることがありましたら、譜めくりも見てみてください。