11/16沖縄でのコンサートが終わりました。



1部の後半では、沖縄関係の歌を取り上げました。

お客様の中には、ひめゆりの女学生だった方がいらっしゃいました。

コンサートが終わって打ち上げの席で、その方は
「自分は疎開したので、ひめゆり学徒隊には参加しませんでした。その為に、自分は逃げたと自責の念をずっと持っていました。今日は相思樹の歌を聴いて、もし亡くなったひめゆり学徒隊の人達が今日の歌を聴いたら、きっと自分と同じように涙を流したでしょう。私の弟二人は対馬丸で亡くなりました。戦後長崎へ行った時には、長崎の鐘のモデルになった永井助教授にお会いしました。」
と語られました。

戦禍をくぐり抜けられた方の前で相思樹の歌、長崎の鐘、さとうきび畑を川口京子さんの熱唱と共に演奏することは特別なことであり、他の地では得られないものを感じ、涙をこらえるのが大変でした。

何年か後にこのような体験をされた方々が居なくなり、平和を守る責任を託された時、今までのように守っていけるのか、甚だ不安に思います。

このような悲惨な戦争が沖縄に今後永久に訪れないことを、祈ります。