この4月は何回あくびをしても時間が余るくらい暇だったので、部屋の片付けをしました。ここ10年くらいの生活の垢が溜まりに溜まって、引越しをするのかと言われそうなくらい、ゴミの日にはゴミを出し、新品でも自分では使いそうにないものや着ない服はリサイクルに回し、ちょっとずつ片付いています。部屋がキレイになっていくと気分も良く、贅沢な時間に思えてきます。

そして昨日はホームコンサートをしました。

高校時代に習っていたピアノの先生(世界的に活躍していらっしゃる方)から何十年ぶりにお電話がかかってきて、「今度コンサートをやるので、あなたのおうちのピアノで練習させてくれない?」と仰るのです。
ヒェー!!ピアニストがうちで練習!!

だがしかし、毎日お片付けをしていた私、
いつもでしたら「無理です(>_<)」とお断りするところ

「先生、練習だなんて勿体ない。先生がよろしければ、お客様を集めますのでコンサートにしませんか?」とつい言ってしまいました。
「コンサートでもいいけれど…」とお返事をいただいたので、ホームコンサートを開くことになったのです。

昨日は朝から調理師さんにピアノを調律していただき、お昼過ぎに先生がいらっしゃいました。

先生が我が家のピアノを弾いた途端、何十年ぶりに聴いたにも関わらず、音の感じ、弾き方が変わっていなくて、調理師さんとつい「懐かしいですね!」と言ってしまいました。軽やかなタッチ、音色~ウットリしていると、大して弾かないうちに「あんまり弾くと疲れるから」と。リハーサルが終わってしまいました。

えっ?と思っていると、

「ちょっと昼寝をさせてくれない?」と仰る。

ヤバいぞ。昼寝できるのは、まだ片付いていない部屋しかない。まっいっか、ということで昼寝をしていただきました。

そうこうするうちにお客様も集まりました。

定時きっかりに起きていらした先生。
曲の説明を交えて、バッハとフォーレを1時間ほど演奏してくださいました。

いつも自分しか弾かないピアノを世界的なピアニストが弾いてくださり、至福の時。
会社員なら働いている平日の午後に、贅沢な時間を過ごしました。

因みにこのピアノの先生=ピアニストの名前は永井幸枝さん。日本では有名ではないですが、何枚もCDも出していらっしゃいます。何がスゴいって、弾きだした途端音楽の世界に入り込んでいて、独特の世界を持っていること、軽くて柔らかい音色、見事なテクニック。世界的に活躍するレベルのピアニストはこんなにも違うのかと思います。

つい「どんなに練習しても絶対に先生のようには弾けないです!」と言ったところ「あなたがコンサートにしようって言うから、死ぬほど練習したんだからね。」ガーン、私は練習も足りていないです。

という訳で、4月は贅沢な時間を過ごしています。

まだまだ続く、部屋の片付け(/--)/