スペインのリアリズムの巨匠アントニオ・ロペス展に行って参りました。



同じ季節の同じ時間の光にこだわり、20年もかけて描いた絵画もありました。その長いスパンで描いていくその絵は、移り行く光のほんの一瞬を捉えていて、我々にはその瞬間を切り取ったように見えます。
ロペス自身は作品そのものより題材そのものの方が価値が高いとし、愛情を持って描いている眼差しが優しく語りかけてきます。

鉛筆だけで描いている絵もあります。シンプルな画材ですが、目の前にあるように描いてあり、質感すべて、見るものを釘付けにします。

アントニオ・ロペス展は、東京Bunkamuraで6月16日まで開催しています。