私の小さい頃、新しいお店が開店するとチンドン屋さんが楽器を鳴らしながらチラシを撒いていたのを目にしました。大抵三人くらいで、一人がチラシを配り、一人が太鼓を首から掛け、一人がクラリネットであのメロディー「ドードレドレソーラ♭ソー」を奏でていました。このメロディーこそが「美しき天然」という佐世保女学校の校歌として作られた歌だということを、どのくらいの方がご存じでしょうか。

コンサートで取り上げた時、自分の中にはチンドン屋で聴いた音楽のイメージしか無かったので、戸惑いました。

ですが、武島羽衣の歌詞がとても素晴らしいのです。美しい自然の数々を羅列し、それを賛美し、その美しい自然を作ったのは神のみ業とし、神を讃えています。田中穂積作曲の曲調も元は厳かで格調高いものになっています。
ぜひ一度は元のスタイルの曲を聴いてみてくださいませ。