映画「男はつらいよ」

映画「男はつらいよ」のテーマ音楽は知らない大人はいないというくらい有名な曲ですが、実に完璧な曲なのです。あの曲が始まると、寅さん役の渥美清の顔が目に浮かび、あの一家や様々なシーンが思い出されます。

山本直純作曲のこの曲は、たぶん言われるとああそうかと思うと思いますが、フレーズの一つ一つをたぶん皆さんが覚えていて、和音から和音の音の置き方から完璧で、そのとおり弾くと完璧にあの世界になるのです。そのどこかを少しでも変えると寅さんの世界にならず、そういった意味では、クラシック音楽を楽譜の通りに弾くのと同じなのです。

歌手の川口京子さんが十八番にしていますので、よく弾いています。日本どこで弾いても喜ばれます。

こんな完璧な曲をあまりそう思って聴く人は居ないのかもしれませんが、今度映画を観る機会がありましたら、じっくり聴いてみてください。