北原白秋は絵の才能もある人で、詩の中の色彩感覚も見事です。「城ヶ島の雨」では、雨の色を「利休鼠」と表現しています。利休鼠色とはお茶の大家千利休からきていて、渋い緑がかった鼠色です。城ヶ島の風景と利休鼠色の雨を想像致しますと、浮世絵の世界のようにも思えます。
「お月見」という詩では、
乳いろお月さま、朝の月~
というように、月の様々な表情に様々な色を当て、見事に表現しています。
昨日福岡で、この北原白秋を取り上げたコンサートに出演致しました。満員のお客様、スタッフの皆様に感謝申し上げます。
来月11/13東京の武蔵野公会堂に於ける北原白秋を取り上げるコンサートにも、参加させていただきます。ご興味のある方は是非ご来場くださいませ。