この7月は、被災地コンサート、病院コンサート、そして昨日のファミリーコンサートとやって参りましたが、自分にとって音楽に対する考え方を変える経験でした。音楽というのはただの娯楽ではなく、人間の心の深いところに働きかける何かがあるのだと感じました。昨日のお客様の幼児達にしても、しっかりそのことを受け止めていたかのごとく、静かに聴いていました。その姿は、演奏している私にとっても驚きでした。情緒が落ち着くには、小さい時から質のいい落ち着いた音楽を聴かせるのもとても大切なことと、実感致しました。
ある少年院に入った子に温かいお茶を出したところ、その子が涙を流して「温かいお茶飲んだこと無かった」と言ったそうです。
子どもを育てる時、あれがいいこれがいいと頭でっかちになる必要は無く、自分の気持ちで温かく接することが一番と思います。それには、お母さんの気持ちが落ち着くことも必要で、無理してでもコンサートに行く時間を作ることも大切なのではないか、そんなことを思いました。
音楽はただの音楽にあらず。