演奏していると、だんだんに演奏者もお客様も引き込まれて、何か違う世界に行くような時があります。そんなスイッチが入ると、皆で同じ空気を吸って呼吸する、そんな瞬間が来る時があります。コンサートではこんなことが出来るので、自分は何て幸せ者なのだろうと思います。ただ聴くという行為のみではなく、いいコンサートでは、茂木健一郎さんの言葉を借りれば、「臨界を超えた」何かが得られます。それは技術うんぬんではなく、生の音楽だからこそ出来ることです。常にそのことを目指して演奏しなければならないと考えています。
7/25のファミリーコンサートでは赤ちゃんもそんな経験をしてもらえるかどうか、楽しみです。