優生保護法の精神は出生前診断に受け継がれ
先週は勉強会に参加していました。
色々なトピックについて
丸一日勉強したのですが、
一番心に響いたのが優生保護法でした。
優生保護法っていわずもがな。
遺伝性とよばれる病や障害を持った人が
「劣った」子孫を残さないように
(本人の同意なしでも)不妊の手術や放射線をあてるなどの
措置を行うことを認めた(推奨した)法律です。
正確な記録が残っていませんが、
わかってるだけでも2万人以上が被害に遭っています。
しかも、1992年の手術が確認できる最後の記録です。
平成になってもまだやってたんや
いまは国が「それぞれの立場において」反省して、
一時金を払うようになっています。
対象者が障害をお持ちであること、
高齢であること、
手術を受けたことさえ知らされてない人が多いこと、
などの理由で、
一時金は2%くらいしか受け取っていないそうです。
さて、優生保護法自体は1996年になくなりましたが、
優生思想は違う形になっています。
それが、出生前診断です。
私が妊娠した時には羊水検査というのがあり、
情報はもらいましたが、
「陽性やっても産むし、不安になるだけやから」
と受けませんでした。
しかし、今はより「正確に簡単に」できるNIPTとして
商業化してめっちゃ広がっているそうです。
NIPTの認定を受けていない病院(美容系の病院とか)でも
行っているらしく、
めっちゃデリケートな問題やのに、
陽性やってもアフターケアなしやったりするねんて。
ほんで、
胎児に障害があるってわかったら
産むのをやめる人は77.6%だそうです。
(100%適切なアフターケアがあったら違う数字になるかも知れん)
それって、障害を持つ人の否定やんか。
って、倫理的に間違っていると言ってもさ、
今はご家族への負担が大きすぎて
実際に育てるのも、
ご本人が大人になってから1人で生活するのも大変と聞く。
だから、社会がリソースを割いて
安心して育てられて、
安心して自立した生活が送れるようにならんとね。
もちろん、差別もなくなって。
この少子化の時代に
せっかく産まれてくる命なので、
ご家族と本人ばっかり大変な目に遭わんと
社会で大切に育てられるようにしたいです。
この学習会を経て、
町内におるかもしれへん一時金をもらえていな人に
確実に一時金を受け取ってもらえるようにすること
河南町の人が産む範囲内でもNIPTの実態と保健師さんによるNIPTを含む産前のケア状況を知ること
をやっていかなあかんなって思った。
たぶん、参加してた議員全員同じこと思ってる。
がんばっていかな。
いつも応援ありがとうございます。
クリックしていただけると励みになります