朝鮮学校の公開授業に行ってきた② | 大阪府河南町議会議員 佐々木きえオフィシャルブログ Powered by Ameba

朝鮮学校の公開授業に行ってきた②

朝鮮学校を支援している方が色々なお話してくださったので、

その内容も書いておきます。

 

 

 

 

 

 

  朝鮮学校のなりたち

 

 

日本が朝鮮半島を植民地にしてから、

朝鮮の学校では日本語を教えて、

日本の名前をつけるということを強制してきました。

 

そんな中で、

土地を奪われたとか、

連行されてきたとか、

自ら来た人とかで

約200万人が日本へ来たそうです。

 

そのうち140万人は比較的はやめに故郷へ帰ったそうですが、

日本には60万人が残りました。

 

彼らも、将来的には故郷へ帰るつもりだったそうですが、

なんせ帰っても言葉がわからないので、

朝鮮語を学ぶために立ち上げた学校が

今の朝鮮学校のはじまりだそうです。

 

 

 

 

その後、80年代くらいからは

国に帰るというよりは、

日本で定住するという方向に教育内容が転換したそうで、

その頃から日本の歴史などもカリキュラムに入ったそうです。

 

 

  助成金

 

国内にたくさんの朝鮮学校ができましたが、

当時は南北の冷戦時代だったので、

 

アメリカ側が朝鮮学校への助成をしないよう

圧力をかけていましたが、

自治体単位で色々な工夫をして助成していたそうです。

 

それは、やはり、

国籍は違えど私たちと共にくらす住民だから。

 

大阪府では一人当たり7万7千円くらい、

総額約1億6000万円が、

大阪市でも2600万円くらいの助成があったそうですが、

11年前に打ち切られました。

 

 

高校無償化も、当初は朝鮮学校も対象に入っていましたが、

拉致問題などが大きく世間を賑わせたころに

対象から外されてしまいました。

 

 

 

 

  保護者の負担

 

助成金がない状態では

保護者が払う学費だけが学校運営の資金となります。

 

そのため、小学校から3万円/月の負担が保護者にかかっています。

 

兄弟が何人もいたらめっちゃ大きな負担になるので、

一緒に進級したくても

経済的な事情で諦めざるを得ないような状況だそうです。

 

お金がないので

給食もできない、プールもない、体育館もない。

 

 

 

 

 

 

ほんまは、60万人もいた朝鮮ルーツの子どもたちには

公教育で十分な配慮がされるべきやと思います。

それができていたら、

朝鮮学校自体がそんなに大掛かりなものとしては

必要なかったかもしれへんし。

 

でも、実際には

差別して本名すら名乗るのを躊躇わせているのに

この仕打ちは酷すぎじゃないですか?

 

 

 

 

 

 

  政治に翻弄される子どもたち

 

 

拉致問題とか、ミサイル発射とか、

色々と国際関係は複雑です。

 

それは十分にわかっていますが、

 

今、目の前にいる子どもたちの健やかな成長を願えば

色々な配慮はされるべきやと思います。

 

子どもたちが政治的な背景に翻弄されていいはずがない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お話してくださった方は

「大人が子どもの夢と希望を奪わない」を掲げて

支援されているそうです。

 

 

 

 

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